Animation Episode



本編はUSでの放送順でお送りしております。
日本での放送は「TV AIR SCHEDULEをご覧下さい。


ここでは第19話-第22話までをお楽しみ下さい。

第19話 「宇宙のイタズラ魔」(PRACTICAL JOKER)

脚本:CHUCK MENVILLE

第20話 「死の疫病」(ALBATROSS)

脚本:DARIO FINELLI

第21話 「宇宙の神ククルカン」 (HOW SHARPER THAN A SERPEN'S TOOTH)

脚本:RUSSELL BATES,DAVID WISE

第22話 「逆流する時間」(THE COUNTER-CLOCK INCIDENT)

脚本:JOHN CULVER


第19話「宇宙のイタズラ病」

 カーク達エンタープライズ乗員は、第四惑星群の地質調査をまもなく終えるところであった。今度の調査は、極めて順調に進み、これより接近する小惑星を最後に、予定した日数より三日も早く終わるはずであった。しかし、その時エンタープライズは突然の攻撃を受けたのである。バリヤーを最大限に張り、防衛するエンタープライズ。敵は三隻のロミュラン艦隊であった。ロミュランの指揮官は、エンタープライズが領域を侵していると通報、そんなことはないのだが、連続攻撃を開始した。

 多勢に無勢で逃げの一手を打つエンタープライズだが、前方に出現した未確認エネルギー帯に突入して、三隻の敵船をなんとか振り切ることに成功する。しかし、船はアトミック粒子の衝撃を受け、その粒子は船内のコンピュータの回路に突入し、バイ菌が人間を侵すように、コンピュータの神経部分を侵してしまったのだ。今やコンピュータはまるで正気を失ったいたずらっ子であった。

 エンタープライズのコントロールを失わせ、乗員達に悪質ないたずらを開始するコンピュータ。冷気、無重力が襲いまくる。カークはコンピュータがロミュラン船に恨みを抱いているのを見抜き、交戦中のエンタープライズの中、恐れるふりをして船をエネルギー帯に突入させ、正常に戻した。後ろを追ってきたロミュラン船のコンピュータが狂ったのを知り、同情するやら笑うやら、エンタープライズはようやく余裕を取り戻したのである。
 

第20話「死の疫病」

 エンタープライズは、銀河系から遠く離れたドラミア系宇宙に向かい、医薬品の不足に悩むドラミア1号への医薬品引き渡しを終了した。しかし、その作業が終わるや突如ドラミア警備軍がマッコイを逮捕してしまったのである。

 その理由はこうであった。19年前マッコイがドラミア2号で予防注射を行った。しかし、その直後ドラミア2号は肌の色が次々と変色する異様な疫病に襲われて、ほとんどの人が死亡してしまった。すべてマッコイの注射が原因であると判断されたのだ。

 事件調査のため、エンタープライズはドラミア2号に向かい、マッコイに有利な証言をする疫病の生存者コルタイを発見する。彼はかつてマッコイにソリアン病の死地から救われており、あの医者がそんなことをするはずがないと言うのである。マッコイの裁判に間に合わせようと、エンタープライズはコルタイを乗せ、ドラミア1号に急行するが途中、スポックを除いて全員が疫病に感染してしまう。バルカン人はこの疫病には、何の影響も与えられなかった。

 全員の命は、風前の灯火だったが医師のマッコイは警備隊に留置されていた。スポックは強引にマッコイを奪還。協力して疫病の対策に取り組み、ソリアン病の薬がコルタイを救ったこと、病状がオーロラの影響で変わったためランドル病であることが判らなかったことをつきとめ、全員を全快させた。かくて、マッコイの疑いは晴れ、謎の疫病も消滅した----。
 


第21話「宇宙の神ククルカン」

 謎の無人宇宙探査機が宇宙の彼方から銀河連盟の領域に深く侵入し、地球の調査を開始してその後、事故破壊装置を作動させて大爆発を起こして消滅した。エンタープライズは、探査機の吐き出した物質をたどりつつ、それがどこから来たのか、急ぎ探索する任務中であった。

 やがて、前方に未確認宇宙船が探知され、急速に接近した宇宙船は、エンタープライズの2倍の大きさで、船体が全て結晶体の陶器----瀬戸物で出来た宇宙船であることが判明した。
 
 エンタープライズは、円形の電磁波バリヤーで包囲され、竜の形をした宇宙船が眼前にその姿を現した。宇宙船はククルカンと名乗り、地球のマヤ時代の伝説に出てくる神そっくりの形であった。この宇宙船は、かつて地球を訪れた宇宙人の船だったのだ。

 マッコイ、スコット、スリーピーベア、カークが消失し、ククルカンの宇宙船の中へ収容された。カーク達はそこでククルカンと名乗る存在から、昔、彼が地球を訪れ、互いに殺し合う地球人に平和に生きる道を授け、さらに文明の知恵を与えたこと、それでも当時の地球人がいっこうに神である彼の言うことを効かなかったことを知らされた。

 地球人のその後を心配する彼は、現在の地球を調べようとあの探査機を飛ばしたのだった。これに対し、カークやスコットは今日の地球人は、昔から大きく成長し、もはや神無くともみずから平和の道を探せることを説得、ククルカンも諦めてカーク達を釈放して自星へと戻っていった・・・。
 

第22話「逆流する時間」

 エンタープライズは、惑星バーベルへ向かい順調な飛行を続けていた。惑星バーベルでは銀河連盟各国の大使が一堂に集まり、長年連盟に貢献した人々への表彰式が行われる予定であった。この表彰を受けるため、地球から参加するのは、かつてエンタープライズの船長であったロバート・エイプリル閣下である。エイプリルがこのエンタープライズを降りてから、もう十数年の時が流れていた。エイプリルは、エンタープライズがサンフランシスコで建造中からつき合った仲で、彼にとっては懐かしいわが家であり、最愛の子供とも言うべき宇宙船だった。夫人もこの船の宇宙医療施設を完成した名医である。

 ところが、カーク達も思い出のある新星ベータ・ニオペの付近を通過中、ワープ36の超スピードで新星へ突っ込む宇宙船を発見、トラクタビームで救出しようとするがその相手のスピードのため、エンタープライズも引きづりこまれ、次の瞬間エンタープライズは時間が逆流する異次元の世界に出現していた----そこは白い空間に黒い雲が輝くすべてが逆さまの宇宙であった。先の宇宙船の女性マーラから、二つの宇宙で同じ位置にある星が爆発したとき、二つの宇宙の境を越えられることを教えられて、エンタープライズは無人宇宙船を先導に自分の世界へと出発した。

 しかし、カーク達は時間の逆行で子供と化し、エイプリルが操船して船を救った。最愛の船と後輩を救ったエイプリルには、もはや思い残すことは何もなかったのである。