Animation Episode



本編はUSでの放送順でお送りしております。
日本での放送は「TV AIR SCHEDULEをご覧下さい。


ここでは第16話-第18話までをお楽しみ下さい。

第16話 「惑星マッドの冒険」(JIHAD)

脚本:LARRY NIVEN

第17話 「宇宙海賊オリオン軍団」(THE PIRATES OF ORION)

脚本:SAMUEL A,PEEPLES

第18話 「分解宇宙人ベム」 (BEM)

脚本:DAVID P.HARMON


第16話「惑星マッドの冒険」

 宇宙をゆくエンタープライズに緊急連絡が入った。惑星スカーにある”アラーの魂”が銀河連盟のものに盗まれたというのだ。惑星スカーは強大な軍事力を持つ星だったが、平和主義者アラーの登場によって、平和な暮らしが続いていた。だが、魂を盗まれたことをスカー人に知れたら、銀河連盟との大戦争が始まってしまう。

 直ちにカークはスカー星の王子チャーと魂の捜査に向かった。手がかりは無人の惑星マッドにあった。チャーの先導で、魂を探すカーク達を待ち受けていたのは、気象が激変する惑星マッドの自然だった。まず、カーク達を襲ってきたのは火山からの溶岩だった。探検隊のパワーを全て使い、脱出に成功するが車は使いものにならなくなってしまう。カーク達は暴風の中、徒歩で先へ進むが、その時物陰が動く気配がした。

 おかしい・・無人の惑星なのに・・・。一行の疑問は深まるばかりだった。だが、前方に建物が見えた。チャーはそこから魂を感じるとカークに伝えた。建物には四つの魂がかかっており、早く開けないと大爆発を起こす仕掛けがあり、また、鳥のロボットが一行を見張っていたのだった。

 一行はこの建物が罠だと知ったとき、突然空から攻撃を受けた。犯人はチャーだった。

 チャーは魂を盗み、銀河連盟に罪を擦り付けて戦争を起こし、彼の率いる平和に慣れきった軍隊に勇気と戦いを取り戻そうとしたのだ。戦争をもくろむチャーへ、カークは戦いを挑み、魂を取り戻して戦争を防ぐことに成功した。
 

第17話「宇宙海賊オリオン軍団」

 銀河連邦(アニメ版での惑星連邦)の友好国デネブ5号は、度重なる科学的発見に伴い科学アカデミー賞を連盟から授与されることになった。エンタープライズは、その表彰式を行うため、デネブ5号に向かっていた。

 しかし、その途中スポックが倒れ、マッコイの診察ではバルカンの血液には致命的であるコリオス病と判明した。この病気はバルカン人の細胞を侵し、酸素を次第に欠乏させて窒息死させるという恐るべき病気だった。その特効薬のある惑星バーター・キャンプスまで、四日の距離であったが、スポックの身体は三日しかもたない。カークは惑星ベーター・キャンプス付近を航行中だった貨物船ビューロン号に薬を運んでもらい、中間点でランデブーすることとなった。

 しかし、ランデブー間際、ヒューロン号は謎の宇宙船に襲撃され、ちょうど輸送中であった新型爆弾と共に薬までもが奪い去られてしまった。エンタープライズは、ヒューロン号の乗員を収容し、襲撃した宇宙船を全速で小惑星帯に追った。謎の宇宙船は、最近クリンゴンの領土問題で中立関係がゆれているオリオン軍の船であった。カークは、薬を渡せば、全てを見逃すとまで譲歩し、小惑星帯に降りて敵艦長と取引に入った。カークは、敵が爆弾を背負い爆発物質である小惑星ごとエンタープライズを道ずれに自爆させ、自国の立場を守ろうとする敵の考えを見抜いた。船長を捕らえ、降伏させたカークは、スポックも救うことができた。


第18話「分解宇宙人ベム」

 エンタープライズは新たな宇宙人を求めて、惑星シーターに到着した。最近、始めて銀河連盟に接触した惑星パンドロで知り合いになった、探検隊長ベムがこの調査に同行中であった。観測によると、惑星シーターは大型の惑星に属し、正体不明の宇宙人が各所に点在していることが判った。カークは危険を覚悟の上で彼等シーター人と何とか接触するつもりであった。

 そして、今までどの惑星上陸にも同行しなかったベムが、今回だけは同行すると言い出し、カークは危険だからと止めるが、ベムは無理に同行してしまう。カーク達上陸班は、シーター人をジャングルの中に発見した。

 彼等は銀河連盟の星ぼしより遥かに遅れた人間で、ヤリを手にして狩りをする、いわば狩猟民族にすぎなかったのである。ところがベムがシーター人を追いかけて行ったことから、それを追ったスポックとカーク共々ベムはシーター人に捕らえられてしまった。

 コミュニケーターを奪われ、船への回収は不可能であった。しかし、ベムが身体を分解できる特殊能力を牢で脱出。カーク達はフェイザーで武装するが、突然この星を守る女神の声が響きわたった。この星では暴力は許されず、一切干渉をするなというのだ。ベムは、自分の失策でカーク達を危機に陥れたことで自殺しようとするが、女神がその無意味さを説得、カーク達をこの星から退去させた----。この星の文明は、誰にも左右されず、彼等なりに進歩する権利があり、誰もそれを犯してはならなかったのだ・・・・。