Animation Episode



本編はUSでの放送順でお送りしております。
日本での放送は「TV AIR SCHEDULEをご覧下さい。


ここでは第13話-第15話までをお楽しみ下さい。

第13話 「過去から来た新兵器」(THE SLAVER WEAPON)

脚本:LARRY NIVEN

第14話 「宇宙幽霊船の謎」(BEYOND THE FARTHEST STAR)

脚本:SAMUEL A,PEEPLES

第15話 「人間動物園」 (THE EYE OF THE BEHOLDER)

脚本:DAVID P.HARMON


第13話「過去から来た新兵器」

 スポック、加藤、ウラの三人は、エンタープライズを離れて”タイムレス・ボックス”を第六司令部危地へ運ぶ特別任務中であった。この箱は、惑星クーガンで発見された貴重な歴史上の遺物だったのである----昔、惑星スレーバー人が作り出したその箱は、その中の時間を完全に停止させており、十万年前のものでもそのまま保存されているという代物であった。しかも、各惑星で発見されたこの箱はには、十万年前に銀河系宇宙を支配していたスレーバー人の文明の利器が数多く入っているケースが多かった。彼等の科学力は素晴らしく、例えば今使われている宇宙船の人工重力も彼等からヒントを得た程なのである。

 ただ中には兵器類が入っているものもあり、今日では発見されたタイムレス・ボックスは銀河連邦軍の管理下におかれ、その道の専門家にしか扱えないことが固く決められていた。その輸送中、タイムレス・ボックスがもう一つの自分を発見、反応のある氷の惑星ベーター・レアへ降り立つスポック達だが、全てはスポック達の箱を狙うクーガン人の企てであった。
 
 三人はクーガン人に捕らえられ、タイムレス・ボックスも奪われてしまう。しかも、クーガン人は、その奪った箱の中からあらゆる兵器に姿を変える最終兵器を取り出し、宇宙戦争に使用しようとする。スポック達は、一計を案じ、兵器のコンピュータを甦らせ、何者かに使い方も知られず使用されている事に気づかせ、最終兵器をクーガン人ごと自爆させてしまうのだった。
 

第14話「宇宙幽霊船の謎」

 エンタープライズは、新たな宇宙地図を作るため銀河系宇宙を離れて航行中であった。突然、船は激しい引力のため、コースを外れてある惑星へと引きつけられ、衝突寸前、危機一髪で惑星の周回軌道に乗ることに成功する。

 軌道を周回中、同じ軌道にある異様な無人宇宙船を発見、調査の結果、未知の文明による宇宙船で、三億年前のものであることが判明した。

 カークやスポック達調査班がその宇宙船に乗り移ってみると、船内のメカニズムがわずかに動き始めた。それは宇宙船が接近した船や、カーク達からエネルギーを吸収したためであった。その上、バリアーを始めた操舵室の中で、カーク達は三億年前の記録を見る。それによると、恐るべき怪物が船に乗り込み、船を自由にしたためやむなく乗組員は船外へ脱出。この記録の作動終了と共に船を自爆することを説明した。

 カーク達は爆発寸前、エンタープライズに戻るがその転送ビームに乗って未知の怪物が侵入した。強力な磁力で船内のメカを自分のものにしてしまった。調査の結果、怪物は怪物は宇宙船を肉体とする精神だけの生物で、この強力な惑星の引力から脱出せんとしていることが判った。しかし、もしこの怪物を外に出せば、次々と分裂し宇宙船を乗っ取り全宇宙を支配せんとするだろう。

 カークは一計を案じ、船体を急降下させ惑星に衝突させると見せかけ、惑星に怪物が移ったところで、その急降下速度を利用して引力を脱出し、怪物を永遠に惑星へ幽閉したのである。
 


第15話「人間動物園」

 エンタープライズは、惑星ラクトラに急行した。目的はこの惑星に上陸し、行方を絶った宇宙船アリアン号の六名の探検隊捜索にあった。軌道に残された無人宇宙船の恒星日誌には、三名の探検隊捜索に向かうマーケル中佐等三名の記録が残されていた。船を無人にするのは規則違反だが、やむを得ぬ気持ちであったのだろう。

 カークとスポック、マッコイが上陸し惑星キャノピスそっくりの砂漠で、キャノピスに住むと同じ怪物に襲われた。さらに惑星マラベルルのドラゴンそっくりの怪物にも出会い、撃退はしたものの三人は奇妙な生物に捕らえられ、北の街のような所でバリヤーをめぐらした檻に入れられてしまうのだった。

 そこで探検隊と出会った三人は、情報を交換して、そこが惑星ラクトラの動物園である事を確信した。奇妙な生物はラクトラ人で、彼等は人間を動物だと思い、ここに収容してしまったのだ。ラクトラ人は心を読む高等生物であり、カーク達は意識を集中して通信機を渡させ、エンタープライズに転送を命じた。しかし、バリヤーで転送が外れ、ラクトラ人の子供が転送されてしまった。その子はエンタープライズのコンピュータやスコットの知識を瞬く間に吸収、再びスコットに転送されカーク達を釈放させた。彼等から見れば、人間は単純な動物で、次第により高等に進化する過程にあるという段階であった。カーク達は、遠い未来の再会の約束を手にラクトラを去るのだった。