Animation Episode



本編はUSでの放送順でお送りしております。
日本での放送は「TV AIR SCHEDULEをご覧下さい。


ここでは第1話-第3話までをお楽しみ下さい。

第1話 「タイム・トラベルの驚異」(YESTERYEAR)

脚本:D.C.FONTANA

第2話 「アメーバ星雲ネブラの恐怖」(ONE OF OUR PLANETS IS MISSING)

脚本:MARC DANIELS

第3話 「女だけの星」 (THE LORELEI SIGNAL)

脚本:MARGARET ARMEN


第1話「タイム・トラベルの驚異」

 カークとスポックは、歴史の調査のため”時の門”をくぐり時間旅行に赴いていた。ところが戻ってみると、マッコイ達がスポックを知らないと言い出した。調査中のミスで歴史が変わってしまったらしい。変更された歴史では、スポックはバルカンの成人の儀式の時に七歳で死んでしまい、両親は離婚。母親は地球へ帰る途中の事故で死亡していた。

 元の歴史では、スポックは彼によく似た従兄弟に助けられ、無事儀式を終えたのだ。彼は自分の”現在”を取り戻し、母の命を救うため三十年前へと旅だった。

 従兄弟と名乗り、サレック家に入ったスポックは、混血故に皆から仲間外れにされ、ペットのアイチャーだけを友とする孤独な少年だった。また彼は、バルカン人の生き方を教える父と、人間らしく生きることを望む母との間で途方に暮れてもいた。

 遂に成人の儀式の日が来た。スポック少年は水も食料も持たず、荒野で十日間暮らすのだ。それは強い精神を養うためだった。彼は野獣に襲われるが、後を追ってきたアイチャーとスポックに救われる。しかしアイチャーは、毒のために倒れた。少年は夜の荒野を必死に走って医師を連れてきたが、手遅れだった。彼はアイチャーを安楽死させなければならなかったのだ。スポックは少年を慰め、強く生きるよう励ました。そして儀式を終えた彼は、バルカン人として生きることを選ぶ。溜息をもらす母のアマンダ。スポックはただ見守るだけだった。
 
 スポックは、マッコイ達に何事もなかったかのように迎えられた。彼はそんなマッコイに冗談を飛ばし、驚く彼に言った。”私にも地球人の血が流れているのですよ”と。
 

第2話「アメーバ星雲ネブラの恐怖」

 巨大なガス状の雲が銀河系の外縁より侵入してきた。直ちにエンタープライズが調査に派遣されたが、雲は惑星アロンドラを包み込むや、これを分離・吸収してしまったのだ。更に雲は惑星マンテレーに向けて進み始めた。何としてでも雲の進行を食い止めねばならない。なもなければ他の恒星系までも破壊されてしまうだろう。

 カークはフェイザー攻撃を命じたが、雲はエネルギーを全て吸収してしまい、逆にエンタープライズを飲み込んでしまったのである。

 雲は高度の知性を持った生物だったのだ。彼は吸収した物質と、体内の反物質を接触させて爆発を起こし、エネルギーを得ていた。カークはマンテレーに警告を送る一方、バリヤーで反物質の接触を防ぐが、エネルギーを急激に失ってしまう。だが、雲の体内から反物質燃料を補給して危機を脱し、反撃に出る。カークは雲の頭脳に相当する部分を攻撃しようとした。しかし、巨大すぎて致命傷を与えることが出来ない。時間は刻々と過ぎてゆく。マンテレーではまだ五千人が避難しただけだ。

 頭脳を完全に破壊するには、船を自爆させるしかない。カークは自爆を準備しつつ、スポックにバルカン式精神交換法で雲と交信させる。しかし、雲は人間のような生物の存在が理解できず、交信は難航した。マンテレーまであと三分、スポックは雲とお互いの精神を交換する。スポックの目を通して人間を見た雲は、遂に全てを理解し、スポックの説得に応じて銀河系外へ去っていったのである。
 


第3話「女だけの星」

 過去百五十年間に第六宇宙圏では多数の宇宙船が七年毎に行方不明となっていた。パトロール中のエンタープライズは、惑星トーリアンから強力な信号を受ける。カーク達男性クルーは、そのメロディに魅せられるようになり、一路トーリアンへと向かった。

 トーリアンでカーク達を迎えたのは、驚くほど美しい女性達で、不思議なことに男は一人もいなかった。シーラ達美女の饗応を受けていたカーク達は、何故か次第に力を失ってゆき、遂に彼女たちに捕らえられ、監禁されてしまった。

 一方、男性クルーの様子がおかしいのに疑問を持ったウラとチャペルは、独自の調査により、トーリアンには男性の精神、肉体の活動を弱め、死に至らしめる性質があることを突き止めた。ウラはスコットに変わって指揮権をとると、女性だけの上陸班を率いて上陸した。そして、シーラ達の妨害を排除すると、スポックの通信に導かれ無事カーク達の救出に成功したのだった。

 シーラ達もこの惑星の犠牲者だった。彼女らの祖先は移住民だったが、この惑星の人間から生命力を奪い取る性質のために全滅した。しかし、女性は男性から生命力を吸い取るように体質が変化したため助かったのだ。七年毎に宇宙船を呼び寄せては、男性の生命力を奪ってきたのも、生き延びるためであった。カークは彼女たちをその惑星へ移住させて問題を解決し、また、転送機に残っている分子パターンを使って、自分達の変化した体質を元の形に再生したのだった。