きまぐれオレンジロード
ルージュの伝言

1990年東宝作品

OVA第8弾


 いよいよOVA最終話。まどかさんがじっくり堪能できます。

ストーリー


 演奏家の父が久しぶりに帰国し、うれしさを隠しきれないまどか。ところがコンサート会場の楽屋を訪れると、父が若い女性を抱き寄せているところを目撃してしまう。しかもその夜、父はホテルに泊まって家には帰ってこないと言う。
 翌朝、まどかは家を出ていく。鏡にルージュの伝言を残して・・・。あてはなかった。そんなまどかの心に浮かんだのは恭介だけだったが・・・・。恭介は父の取材旅行にただひとり置いてけぼりをくい、悪友達の誘いを受けて遊びに行ってしまった。その夜帰ってきた恭介をまどかが出迎える。「夕食をつくってあげる」というまどかに、恭介の心は躍る。しかし、いつもと違うまどかに気づく恭介は、しだいに心配になっていく。そんな彼の思いは見事に的中し、なんとまどかは「泊まっていく」というのであった。動揺しながらも、恭介は妹たちの部屋をまどかに貸すことにした。

 一つ屋根の下にまどかがいると思うと、とても興奮して眠れない。そんな恭介の心を見すかしたように、まどかが部屋を訪ねてきた。「ひとりでいると寂しくて・・・」とまどか。恭介はどきどきしながらも、そんなまどかの様子を案じる。ほどなく寝入ってしまったまどかの目には涙が浮かんでいた。

 そこへひかるからの電話が入った。ようやく通じた電話でひかるは、まどかの家出のこと、そしてその真相をつげるのだった。すべてはまどかの誤解だったのだ。その誤解の原因となったシーンを恭介は再現してみせる。「逆さまつげって、目にはいると痛いんだよね。」

 全て自分が思い違いであることを知ったまどかは、恭介に送られて家に帰る。父の手料理が待っていた。

 


 まどかさんに、信用されている恭介くん。うらやましいねぇ。でも誤解でよかった、よかった。

スタッフ

監督:吉永尚之
企画:藤原正道
キャラクターデザイン:高田明美/青島克己
脚本:寺田憲史
作画監督:青島克己
美術監督:三浦 智
音響監督:松浦典良
撮影監督:小松寿一
音楽:鷺巣詩郎
製作:東宝・スタジオぴえろ

声の出演


春日恭介:古谷 徹
鮎川まどか:鶴ひろこ
檜山ひかる:原えりこ
春日くるみ:本多智恵子
春日まなみ:富沢美智恵

主題歌
オープニング
「チューズ・ミー」
唄:坪倉唯子

エンディング
「もうひとつのイエスタディ」
 唄:和田加奈子