2 メディアと情報の扱いの意識に関する調査と考察
 (1)情報収集のメディアに関する意識の変化
【考察】
今回授業で使ったテレビやコンピュータ、電話などのメディア活用の意欲が授業前に比べて伸びている。
 児童は「いろいろインターネットで調べてとても楽しかった。」「コンピュータでまとめたりするのがまたやってみたい」という感想のように、メディアを使えたことに対して、とても満足感があったようだ。メディアが調べ学習に有効な手段だとして、意欲を示した児童がどれくらいいるかということはこの調査では明らかにできなかった。
 
 (2)調べたことをまとめるメディアに関する意識の変化
【考察】
今回、全員がインターネットページ作りに取り組んだ。まとめるメディアにおいては、今回の授業の経験が、コンピュータに興味を持たせていることが分かる。
 
 
 
 (3)伝えるメディア(OHP)に関する意識の変化
【考察】
今回全員がOHPのプレゼンテーションを経験した。そのためにOHPに関しての意識が大きく変わっている。
 発表学習ではOHPを児童に活用させることが、情報発信への意欲にもつながるのではないかと考えられる。
 
 (4)伝えるメディア(電子メール)に関する意識の変化
【考察】
今回の実践では全員が電子メールを体験していなかったが、インターネットでメールを出した人の発表を聞いたり、作ったホームページの反響のメールを紹介したために興味がわいてきているようだ。
 
 
 (5)デジタルカメラに関する意識の変化
【考察】取材で使ったデジタルカメラに関しては特に大きな変化が見られなかった。児童よっては電池がすぐ消費してしまうために撮れなくなってしまうという声も出ていた。
 
 
 
 
 (6)資料の扱い(出典の明記)についての意識の変化
【考察】発表会では「これは何で調べましたか」というような出典に関する質問が多く出された。また、自分で作った情報にハンドルを書き、責任をもつように指導したために、資料の出典を明記しようという意識が育ってきている。
 
 
 (7)資料の扱い(レポートの書き方)についての変化
【考察】「少し直して書く」「自分の言葉で書き直す」が減っている。
どこにどんなことが書いてあったか正確に調べるように指導したり、質問に答えるときに、ありのままに伝えるように指導したために資料の内容を書き直す児童が減ったのではないかと考えられる。
 
 3 「情報」に関する意識の調査と考察
 (1)情報に対する認識
【考察】授業前は、テレビ、新聞のように日常のニュースや娯楽に関する情報を流し続けるメディアに関するものを情報ととらえる傾向が見られるが、授業後は個人情報としての電話番号や住所、スキャナーで読むバーコードといったものにまで「情報」という認識できる児童が増えた。
 
 (2)メディアに関する見方の変化
【考察】
授業で扱った3つのメディアに対する見方の変化を比べると、テレビ、インターネットでメディアに対する見方が変わっている児童が見られる。新聞に関してはあまり変わらなかった。