W 授業分析
1 情意面でみた授業の展開(意欲があったか)



 
授業の最後に行う古藤泰弘氏の考案した線結び法を参考にして、情意面で授業の流れを見てみた。
【線結び法のグラフ化】児童が以下のような線で結び、情意がどのように形成されたかを評価する。自己評価である。



 
今日の授業は?           自分をふりかえって線で結んでみよう
  たくさん発見できた

 
 うれしい

 
  情報の違いが   少し発見できた  もう一度やりたい
  見つからなかった  もうやりたくない
              達成感              気持ち(情意)
    ※ 3つの段階を上から満足、やや満足、不満としてグラフ化した  
 
 
(1)うまくいかなくてもがんばろうという意欲のもてた児童の例
 
  以下のように、授業ではうまくいかなくても、早くやりたい、がんばりたいのように、
 児童がうまくいっていないが意欲を見せるような授業を目指したい。
 
  できた

 
 早くやりたい

 
  発表する資料が   だいたいできた  がんばりたい
             できなかった  こまった
 
  こういった評価が多かったのは、第1次の発表会前(6人)と発表会の時間(4人) である。発表会は児童にとっては、やりがいのある場になっていたようだ。 
 
(2)多かった児童の例 ( 第1次 6時間目 14人)
 
  よくできた

 
よかった

 
  自分の発表が   まあまあできた もう一度やりたい
  あまりよくできなかった もうやりたくない
 
 
(3)導入でつまずいたが発表会で好転した児童の例
  1時間目で「うれしくない」という児童の様子を追った。
 
  たくさん発見できた

 
 うれしい

 
  テレビの情報の違いが   すこし発見できた  がんばりたい
  見つからなかった  うれしくない
                               気持ち(情意)
調べ学習(TVvs新聞)においてもテレビで番組が出ずに、内容をよく聞けなかった。発表資料では、テレビの悪いところがはっきりと書いてある。発表会ではコンピュータの作品で発表した。発表では質問が出ても、はっきりと答えることができ満足していたようだった。彼にとっては今までに経験のない学習スタイルだっただけに初期における学習の概要説明が不十分だったと考えられるが、最後の評価は発表ができてよかったと好転した。K児は発表学習のスタイルを経験することで、第2次では、積極的に取り組んでいた。
 
 (4)意欲を持って取り組めたか(情意面の変化)
【考察】授業は2つの山があったことが分かる。
導入では高い意欲を示したことが分かる。やや不安な気持ちをもちながら、調べ学習に入ったことが分かる。調べ学習後半、発表資料作成の後半で意欲が高まってきている。発表会では多くの児童が満足している傾向が見られた。発表会の前には不安を持ちながらも全体としては発表会に向けて意欲的になってい                              ったと考えられる。
 
(5)達成感があったか
【考察】
第1次の前半では、達成感を得られないという様子であったが、調べ学習が終わり発表資料作成になるころには、自己評価が全体に上がってきていることが分かる。
発表学習(情報発信)の段階で児童の達成感が得られる傾向が見られる。テーマ決定の場面での児童への十分な援助が必要ではなかったかと考えられる。
 
(6)第1次終了時の感想
















 
学習の楽しさについてのもの
・インターネットとテレビは楽しかった。
・OHPを使ったりコンピュ-タを使ったりしてとても楽しく勉強できました。
・楽しかった。
・またいろいろな機械を使っていろいろなことを調べてみたい。
・インターネットを使って勉強することになれて良かったです。
・これからもこんな授業をやってみたい。
・いろいろなことについて勉強したのは楽しかった。
・コンピュータの作品ができて良かった。
・だんだんコンピュータが使えるようになった。
・またコンピュータを使って勉強したい。
・あまり気づかないことが気づくようになりたくさん楽しみながら勉強ができました。
・楽しかった。またやりたい。
・とても楽しく学習できた。
・いろいろインターネットで調べてとても楽しかった。
・コンピュータでまとめたりするのをまたやってみたい。
・コンピュータやインターネットについてとても勉強になった。