(4)授業の様子と指導
 @発表資料作成(2時間)                            
  ア、発表原稿の指導            【分析】



















 
C児の原稿(指導前)
 私はテレビとインターネットを比べました。テレビの良いところは映像と声で簡単に天気がわかることです。悪いところは時間通りにやっていないことです。それから朝昼晩違うので好きな番組があるとは限らないからです。これでテレビの良いところ悪いところの発表を終わりにします。
       
C児の原稿(指導後)
 テレビの良いところと悪いところを発表します。私は1チャンネルで天気を調べようとしましたが、時間がこないと見たい番組が出てきませんでいた。インターネット
はつまらないけどすぐに調べることができました。これはテレビではできません。テレビの良いところは、映像と音で教えてくれるところです。天気は晴れで気温は1から8℃でした。
 
  C児は、普段からよくテレビを見ているようだ。またイン  ターネットは初めての体験だった。前時の学習活動ではT  Vで天気予報が出るまで根気よく待っていた
  しかし、いつまでも天気予報が出ないことで、テレビの
  「双方向性がない」という特性に気づいている。しかし
  調べた根拠については触れていないために、言いたいこと  が伝わりにくい。
 



.







 
[指導事項]
・良いところに気づいている(双方向性のないところ)
(良いところを見つけて評価する)
・「どうしてそうわかったのか」知らせた方が良い
(具体的な根拠)
・インターネットの良いところと比べると、テレビの欠 点はどこか
(判断した過程
・時間や何チャンネルだったかを書いた方が良い
(情報源の明示)
・天気はどうなの?(目的意識)
 
 
 イ、発表資料の指導(コンピュータの作品)
D児の提示資料(指導前)
分析】
   D児は○×で良いところ悪いところをかいている。しかし内容を見 るとテレビの欠点が発表の中心になっている。テレビで、天気予報の番 組がなかなか出ず待っていただけあって、ビデオに撮ったもののよさを かいている。しかし、欠点もテレビの特性の一つである。ほかに児童は テレビの良いところを発表する中で、欠点を発表するのは価値あること ころなので、欠点を整理した発表をできるような資料としたい。
 
D児の提示資料(指導後)





 
[指導事項]
・○と×で分けているところが良い(良いことを評価)

・字を整理した方が読みやすい(レイアウトの指導)
・タイトルを工夫して、悪いところを中心によく書けている。  欠点を焦点化して表した方が良い(伝えたいことの明確化)
 






 
 
 
 
A 発表会(1時間)
 
課題  明日の天気を知るときはどんな情報を調べたらいいだろうか
 ア、発表の形態
 
 
 
 
 
 OHPで発表する 3人     OHPとコンピュータで発表 1人   コンピュータで発表 24人  
 OHCで発表する 3人
イ、発表会後の話し合い
(児童の話し合い後に○を付けた数)        (話し合いの様子)










 
こんな時どれがいい? テレビ  新聞 インターネット 電話 T  「見たいときいつでも調べられるのは」
c1「新聞だと思います。新聞は持ち歩けるし、どこの家庭で
  もとっています」
c2「テレビだってどこの家にもあるから、
  いつでも調べられると思います」
c3「確かにテレビはどこの家にもあるけど、調べたいときに
   番組がやっていないのでよくないと思います」
c4「インターネットがいいと思います。この間調べたら2時
  間ごとに新しい情報に変わるから正確だと思います」
5「インターネットは線につながなくちゃならないし、誰も
  が持っていない」
調べたいときにいつでも調べられる
   7

  16

  4

 0
遠くの天気もわかる
  6

   5

  17

  0
小さい子がみてもわかる
  26

   1

  3

 0
どこででも調べられる
   0

  16

  4

  6
信じられる
 

  6

   6

  12

  3
                        T 「これから線がつながらなくてもできるノートパソコンと
                          か誰もがもつ時代になったらどうだろうね」
 ウ、情報に関する意識調査        オ、児童のレポート                         
エ、「情報とはなにか」と質問したところ
 以下のような答えが返ってきた。
知らないことを教えてくれるもの
・役に立つもの    
・わかりきったこと  
・伝えるもの,伝わるもの
 【考察】
 事前調査で情報に対するイメージは「テレビ、新聞」というようなメディアをあげる児童が多かったが、授業後は、抽象的な言葉で表現するようになっている。
   カ、児童の授業後の感想           


 
今すぐ知りたいことは、インターネットでいろいろ調べて役立てていきたい。必要な時に使うようにしようと思った。・