5 学習指導T 第1次(1時間目)気づく 問う(TVの比較視聴から問題意識をもつ)
 
 (1)学習目標
   天気予報の情報の内容をくらべ、どのようにメディアによって情報の違うか考える。(思考)
   比較して視聴することで、メディアの違いを発見していくおもしろさに気づく。(関心意欲)
 
 (2)情報教育の目標
   天気予報でもいろいろな報道がされていることを知る(情報社会に参画する態度)
   情報源は何かということに気を配る(情報社会に参画する態度)




 
    教科の目標
情報教育の目標
 情意      思考      技能      認知
関心・意欲・態度 社会的な思考判断  技能・表現  知識・理解
情報活用の実践力        
科学的な理解          
参画する態度    ◎    ○    




 
 
  使用するメディア  テレビ VTR(NHK・民放の朝の天気予報) 新聞(天気予報欄) OHP
 
 (3)展開
授業形態 学習活動 (例 発問・児童反応)
 
指導上の留意点
 
資料等

一斉

話し合い





テレビ視聴



話し合い




OHPで新聞視聴


話し合い


課題選択


話し合い


自己評価
 
1、朝、見てきたテレビ番組につ いて話し合う。
  何チャンネルのどんな番組で どん なことを言っていたか?



 


※情報源について質問し、情報源に気を配るような意識を持たせるようにする。(情報社会に参画する態度)

・天気予報を見てきている児童がいたらそれを取り上げ、詳しく聞いてみる。
 







 
    明日の天気予報を知るときは、何を調べたらいいのだろう  

2、NHKと民放のTVの天気予報を違う番組で、比べ、報道され方の違いを知る。
                                    
下記のような視点で考える。

 ・情報は同じだったか。
  ・どんなところがちがうのか。
 ・なぜ違う情報があるのか。

3、新聞の天気予報を見て、何が書いてあるか知る

・天気予報を取り上げメディアの役割を考えさせる導入にしたい。(テレビ)
・以下のようなの情報の違い等を発見させる。
 背景・取り上げる情報・長さ。
 予報の内容が違っていることがある。

・ワークシートに書かせて、内容を発表させたい。
・感じたことを自由に発表させることで他人のとらえ方が 違うことに気づかせたい。
※メディアによって違うという観点を出させておく。調べ学習でさらに全体に理解させていきたい。(情報社会に参画する態度)
・新聞をOHPに写し、取り上げることでOHPの特性も知らせたい。
・わかったことを表にまとめてみることで、数値やとらえ方が違うことに気づかせたい。
・ペーパーメディアの携帯性、保存性などについても触れておきたい。
・違いは比べると分かることや違いを見ることのおもしろさに気づいている児童の考え方を引き出したい。

・メディアの選択肢を出して選択させる。


・理由がはっきりしない児童については集めて個別指導し
ていきたい。




・ワークシートの線結びをする

 
VTR
朝の天気予報








ワークシート








OHP・
TPシート
(新聞の天気予報)






 
 分かること


 
天気
最高気温
最低気温
降水確率  等



 


4、自分の学習課題を選択する。



 
選択肢
    新聞とTV
    インターネットと新聞
    インターネットとTV他



 
 選んだ理由を書く。


5、ワークシートで今日の授業について自己評価をする
 
 
 
(4)児童の反応と指導
 
 @朝、見てきたテレビ番組についての話し合いの場面。                       
 T「今朝はどんな番組を見てきましたか」                C1「ニュースを見てきました。地震があったっていっていました。」                                
 T「何チャンネルの何という番組ですか?」※    
 C1「忘れました。」       
 T「今度見るときは注意してみて下さいね」           
 C2「4チャンネルの天気予報を見ました。熊谷は晴れ時々曇りといって   いました。」   
 T「そういうようにテレビから流れている絵や言葉を情報と言うことにし  よう」
  
                 あげられた番組 ニュース番組4 芸能ニュース2 天気予報1

  今日の新聞や今朝のテレビの
 話題を普段から取り上げて話し ておく
 
※ 半数以上がテレビを見てきている。しかし、詳しく見ているのではな く、聞き流しているようだ。はっきりと番組名やその正確な数値をいう 児童は ほとんどいない。
 情報源を正確にとらえる習慣を身につけさせるためにここでは、「チャ ンネル、番組名」を覚えておくような指導をした。
 
課題提示(OHP)     明日の天気予報を知るときはどうしたらいいのだろう
 
 ATVの天気予報を違う番組で、比べて見せる場面
    T「番組を比べて、なにかわかったことがありますか」
    C1「晴れ時々曇りということがわかりました。」
    C2「晴れで午後は曇りということがわかりました。」
   
    T「人によって違いますね。どうしてでしょう」※
    C4「見ている番組がちがうから」
    C5「テレビ番組によって、情報が違うことがわかりました」
       
   T「番組によって違うのはどうしてでしょう」
    C6「番組がちがうから」
    C7「予想する人が違うから」



 
※ここでの挙手は1/2程度 「人が違うから」という答えが出された。
 作り手の違い、受け取り手の違いの2面があるが、どちらも「人」による違いが出ると言うことをキーワードにするために、「人が違うと情報は変わるのかな」という投げかけをした。
 
 
 B新聞の天気予報を見て何が書いてあるか知る場面  
  T「新聞の天気予報は、どんな情報があるか。書けた人は発表して下さい」
  C ・最高気温と最低気温等   ・新聞のほうがくわしい 
    ・1週間の天気が書いてある ・熊谷が書いていない
    ・テレビでは曇りといっていたのに違う





 
※ ここでの挙手は2/3程度
※ 新聞とテレビの違いで同じ天気でないことに気づいた児童を取り上  げた。
※ OHPを利用することによって、実際の情報をみんなに見せられるこ とを驚いている児童が見られた。教師の提示の工夫のテクニック(一部 を隠してクイズ形式にする)によって、OHPの有効性にも気づかせた。
 
 C本時の自己評価 (線結び法による)