5 育てたい児童像
 情報活用能力を身につけた児童像を以下のように考 えた。
(1)情報を集めるとき
  @何のために情報を集めるのか考えている。
  A一つだけでなく、いろんな資料に当たっている。
  B目録や索引、データベースを使っている。
  Cいつ、どこで、誰から集めたかも記録している。
  Dいろいろな施設や設備、機器を活用している。
  E人から聞いた情報は、実物や資料を見て、確認している。
(2)情報を選ぶとき
  @より新しい、より確かな、客観的な情報を選んでいる。
  Aいくつもの資料があるとき、共通点と違う点に注目している。
  B資料と自分の考えとの共通点と違う点に注目している。
  C本や資料を読むとき大切な言葉に印や線をつけている。
(3)情報をまとめるとき
  @表やグラフを書くとき、目的にあった表やグラフの形を選んでいる。
  A事柄や関係が分かるように、表や絵に表している。
  B色分けしたり、字の大きさをかえたりして、わかりやすく書いている。
  C事実と自分の考えを区別して書いている。
  Dどこで、いつ、誰の資料かを書いている。
  E集めた資料やデータに基づいて、わかったことを書いている。
  F写真やデータは勝手に変えずに写し、自分の感想や考えを書いている。
(4)情報を伝えるとき
  @事実と自分の考え方をはっきり区別している。
  A人目でわかるような図や絵を作って見せている。
  Bどんなデータや資料を集めたか説明している。
  C紙、黒板、OHP、パソコン、ビデオなどが活用できるか考えている。
  D発表するときは、みんなに見えるか、聞こえるかなどに注意している。
  E一番伝えたいことを中心に、内容を選び、短くまとめて伝えている。
(5)パソコンを使うとき
  @どんなときにパソコンを使うかを知っている。
  A説明を見たり聞いたりしなくても、使える。
  B困ったとき、説明書をみたり、友達に聞いて解決している。
  Cデータを保存するときは、二つの場所に保存している。
  D友達が困ったとき、操作を教えている。
(6)インターネットを使うとき
  @目的の情報を探すために使っている。
  Aどこの誰が作ったページかを知ろうとしている。
  Bキーワードを使った、絞り込み検索の仕方がわかって検索している。
  C開いてはいけないメールを知っている。
  D分からないことや困ったことは、すぐ大人に相談している。
  Eページを作って発信する時は、自分で撮った写真や自分で作った作品を載せている。
  F発信は、自分の情報に責任を持って、大人と相談しながら行っている。
(7)取材をするとき
  @下調べをして、連絡をとって(とってもらって)約束してから行っている。
  A聞く質問を整理してからしている。
  B話してくれることはすべてよく聞き記録して、後で必要なことを選び出している。
  C撮影や録音するときは、許可をとってやっている。
  D礼儀正しく、相手に失礼のないように心がけている。
(8)その他  
  @先生や友達と相談しながら作業している。
  A友達と役割を決めて、協力しながら作業している。
  B学校の勉強に関係している新聞やTVのニュースを見たり、本を読んだりしている。
  C興味を持ったことについて、学校の勉強でなくても調べようとしている。
  D図書館や図書室で自分の目的にあった本を探す方法を知っている。
  E健康に気をつけて、必要な時に時間を決めて、コンピュータやTV画面に向かっている。
(参考文献 文部省インターネット利用実践研究地域指プロジェクト 情報活用調査票
                          http://www.hucom.tp.titech.ac.jp/~matsuda/natuse/Infoskill.html)