4 情報教育のカリキュラム











































 

        学年




情報教育の目標

低学年
 集団生活や仲間との遊びを通じて集団の
一員として行動できる。この時期には直接経験を重視し、疑似体験と実体験の違いに気づかせて本物感覚を育成することが必要。
 

[情報活用の実践力]
1、課題や目的に応じて情報手段を適  切に活用する。
2、主体的に収集・判断・表現・処理
  し、受け手の状況を踏まえて発信  伝達できる。




 

「メディアの上手な使い方を知る
1、先生のメディアの使い方の工夫をまね て、自分でも使ってみる。
2、お絵かきソフトやワープロソフトで自 分の表現したいものをかいてみる。





 
[科学的な理解]
1、情報の種類や働きと特性がわかる。
2、メディアの種類や働きと特性がわ  かる。






 
「いろいろな情報やメディアを味わい楽しむ」
1、身近なところに情報があることに気づ き、親しみを持つ。
2、メディアの利用体験を通じてメディア に親しみを持ち、メディアによって伝え 方に違いがあることに気づく。




 
[情報社会に参画する態度]
1、情報や情報技術が私たちの生活に 活かされていることに関心をもつ。
2、情報内容は、人によって作られる ものであることを知り、尊重しよう とする態度を養う。
3、情報内容の重要性を自覚し、責任 をもって発信しようとする態度を養 う。




 
「情報を得たり伝えたりすることに喜びを感じる」
1、話し言葉、絵、文字などから楽しんで 情報を得たり、伝えたりする喜びを味わ う。
2、誰が話したり、書いた(描いた)りし た情報なのかをはっきりしようとする。






 
  
 

中学年
 学校生活にも慣れ、集団の規則や遊びの決まりの意義を理解して共同作業などができる。グループによる具体的な問題解決、表現活動を設定するのに適している。  
 

高学年
 自分の行為を自分の判断で決定しようとするようになり、責任感や批判力が出てくる。抽象的に論理的な思考が芽生え、行為の動機や過程も考えられるようになり、課題解決学習を取り入れ、徐々に主体的に情報手段を使わせて、自己評価を取り入れられるようになる。

「授業で分かったことをコンピュータなどを使ってまとめたり、発表したりする。」
1、自分で調べたことを、グラフにしたり 図に表したりして、コンピュータなどを 使って発表する。
2、様々情報メディアを、自分たちの目的 に合わせて選んで、まとめや発表に使う。
3、相手の状況を見て、使う情報メディア を変えられるようにする。


 

「自分たちの課題を解決するために、コンピュータ等を使って情報を集めたり、情報交換をしたりする。」
1、目的に応じて、データベースソフトや ネットワークを利用して調べることがで きる。
2、情報メディアの特性を踏まえて、相手 に伝わるようなメディアを選択したり、 表現方法を工夫したりする。
3、自分たちが行った調べ方、発表の仕方 がよかったか振り返り、よりよい方法で 問題解決をしようとする。
「情報やメディアの働きに関心を持ち、その特性に気付く。」
1、情報には色々な種類があって、伝えら れる内容に違いがあることを知る。
2、色々なメディアの利活用の通じて、そ の働きの違いや特性に気付く。




 
「情報やメディアの特性を生かした利活用の大切さや、情報が生活に欠かせないものであることに気付く。」
1、音声や文字、音響、写真や画像等の特 徴を生かした効果的な伝達の大切さを知 り、私たちは情報を元に考えたり行動し たりしていることに気づく。
2、各メディアは長所と短所があることを 知り、類似点や相違点を見極めて利活用 することの大切さに気づく。
 
「情報が生活の中で大切な働きをしていることに気付き、活かそうとする態度を養う。」
1、種々の情報メディアを利用して、いろ いろなことを知ろうとする。
2、入手した情報の出所や情報内容を作っ た人を明らかにして利用するように心が ける。
3、情報を受け取る相手の気持ちを考えて 情報を伝達・発信するように気を配る。



 
「情報や情報技術の利活用の重要性を理解し、生活の中で活かしていく基本を身につける。」
1、情報や通信などのメディアの利活用に よって、私たちの生活が便利になってい ることを知り、正しく利活用しようとす る態度を養う。
2、情報源を調べて情報内容について判断 する大切さを知り、責任ある情報内容に しようとする態度を養う。
3、個人に関する情報について扱ってはな らない理由を知り、不適切な情報につい て排除しようと気を配る。
 
古藤泰弘氏(1999)の考案した情報教育カリキュラムを基に筆者が考えたもの。