超B級グルメ!「極硬」うどん【吉田のうどん】(3〜4人前)超B級グルメ!「極硬」うどん【吉田のうどん】(3〜4人前)


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富士吉田うどんツアー

(富士吉田市)

 極東の人間にとって富士吉田は、近いようで遠い。その気になればいつでも行けるような遠さであるが、思いついて気軽にひょいっと行ってみるほどの近さではない。インターネットに富士吉田うどんの情報は増えてきたが、さぬきうどんのような爆発的なブームというわけではない。東京都内にさぬきうどんという看板は異常に増殖したが、富士吉田うどんを標榜する看板は、ほとんどないだろう。ということで、なかなか富士吉田うどんを味わう機会がなかったのだが、今回極東MLで富士吉田うどんツアーを開催するというメールが届き、ここぞとばかり、参加を申し込んだ。

 極東各地から富士吉田の道の駅を目指して優秀なメンバーが集まった。今回の参加者は10名。みなさん、うどんの世界では、超有名な方ばかりで、すごいメンバーが揃った。極東うどん界の長老と言われてオールアバウトジャパンのうどんサイトのガイドをしている蓮見氏をはじめ、極東うどん界の主といわれ、うどん屋を五軒連れまわすという習性をもついな@埼玉氏、極東うどん界のマラドーナ3世といわれ、いままで食べたことのあるうどんの固さや柔らかさを自分の耳たぶで再現できるという特技をもつtnk氏。うどんモバイラー西村氏、うどんを語ると段々熱くなってくるきりあ氏など。極東方面のうどん屋は、今日だけは、これだけの猛者を迎えることがなく、安心して営業できていることだろう。

 富士吉田の地元の渡辺さんが案内役をかってでてくれた。渡辺さんは、さぬきうどんから、うどんの世界に魅せられたそうだが、その後、地元の富士吉田うどんを見なおして食べ歩いているそうである。ここは、手打ちだとか、ここは、他の店で買ってきたうどんをだす。とか、努力しているうどん屋には、客が入る。普通にやっていたのではだめ、流行っているうどん屋はやはり努力している。このうどん屋は、平家の落人を祖先に持つ。など、それ以外にも、地元ならではのディープな情報やここには、とてもかけないような情報も教えてもらった。

 まずは、2台の車に分乗して、きよちゃんといううどん屋に向かう。今日は日曜日、富士吉田のうどんは、日曜が休みのうどん屋の中に、有力な店が多いと聞いていたが、今回は、現地ガイドの渡辺さんのおかげで、日曜営業しているなかでもベストなうどん屋を選んでいただいた。車は、渋滞しているわけでなく、すんなりたどり着いた。街の雰囲気が香川に似てるなあ。という話があったが、なるほど人や車、うどん屋の密度に共通点がある気がする。

 きよちゃんは、私も一度訪れたことがある白須うどんという良くテレビにでてくる有名なうどん屋さんの関係者が経営しているらしい。11時30分開店だが、少し早めに到着し、うどんをつくるところを見学させてもらった。もちろん渡辺さんのコネの力である。さすがに手馴れたもので、作業がさくさく進む。おそらく昨日つくった平たい生地をとりだした。生地は、平たい状態で寝かすらしい。団子にはしない。したがって菊練りもないだろう。生地を台の上において、麺棒ですいすい伸ばしていく。

 やがて平たくなると、折りたたんで、包丁で切る。粉を落として、沸騰している釜に入れる。何分くらいゆでるんですか?聞いてみると、「2,3分だね。」と答えた。えっ、聞き違いかな。讃岐うどんなら13分45秒がベストという話を聞いたことがある、それより10分以上も短い。しかし、実際に釜からゆでられたうどんをとりだしたのは、たしかに2,3分であった。富士吉田うどんは、塩の量が少ないので、短い時間茹でればよいのだろう。茹でた麺を水で洗い、小分けにして箱に並べる。「こんなん見てたって、しょうがないでしょう。」と言われたがとんでもない、大変勉強になった。

 座敷にあがり、注文用紙に注文を書いて、渡す。外見はプレハブっぽいが、中は意外と店らしくなっている。壁には、ウルトラマンの古いポスターとムーミンのジグゾーパズルが飾ってある。先に薬味が2種類運ばれてきた。青南蛮とごまの辛子らしい。富士吉田うどんの特色のひとつである。漬物に続いてうどんが、届いた。私が、頼んだつけの小は300円。出汁は意外と大きな器になみなみと入っている。うどんの皿には、肉(おそらく馬肉)、キャベツ、揚げ玉がのっている。コストパフォーマンスは高いと思う。麺は切り口の角がきちんと残っており、適度な硬さがある。3分ほどの茹で時間だと中までちゃんと茹でられているか心配だったが、芯は残っていない。洗練されていて、今回のツアーでは、ここが、一番気に入った。

 店を出て、車に分乗し、みうらといううどん屋を目指す。地元で人気の店だそうである。富士吉田には、みうらといううどん屋は二軒あるらしいが、どっちのみうらなのかはよくわからない。駐車場は、狭いが、到着したら、たまたま2台分の車が駐車場から出るところだった。さっそく、その跡地に車をおいて、のれんをくぐる。外観は、あんまり立派でない。のれんをくぐった店内は左側でうどんをつくり、右側が座敷になっている。それほど、広くはないが、たくさん客が詰め込まれている。

 入り際、前の客と同じように人気の肉うどんを注文した。注文しても、ハイとかの返事がなかったが、まあ、ここでは、こうなのだろうと思い、座敷にあがって、待った。客がどんどん入っていて、みんなばらばらに注文しているのによく、覚えていられるなあ。さすがだ。と感心していながら、数分待つと、うどんが、届いたが、注文したものと全然違っていたので、再度注文した。やっぱり、注文とれてなかったわけね。(^^;)テーブルにおいてある辛子は、粒状のもの。ラー油が入っているのかも。そのままなめてみたが、辛さはそれほどではない。ところが、少したつと辛くなってきた。そうこうしているうちに肉うどんが到着した。馬肉とキャベツがのっている暖かいうどん。汁には、味噌が入っているようだ。麺は、きよちゃんより太め。形はしっかりしている。麺の固さはそれほど感じなかったが、ガイドの渡辺さんの話だと、今日くらい柔らかいことは、珍しいとのことであった。きよちゃんは、少なめだったが、みうらは、食べても食べても底から沸いてくるような盛であった。


 富士吉田うどん店が、開店している時間は短い。したがって、午前10時から午後2時くらいの短い間に集中してまわるしかない。続いててんせいやに向かう。広い交差点付近の店。人気があるようで、入り口付近に行列していた。待つこと15分くらい、ようやく席を確保した。ここでは、ひやしうどんが、おすすめとのことで、ほとんどの者がそれを注文する。混んでいるので、割合時間がかかったが、ひやしうどんが、到着した。いわゆるぶっかけ形式のうどんである。ちょっと縮れたような麺で、昔食べたことのあるまずい武蔵野うどんと同じような見た目で、心配だったが、意外にもぷちゅぷちゅした感じでうまかった。満腹でもこれなら、どうにか胃に入る。

 続いて民家で営業しているうどん屋を案内してもらう。たしかに、民家そのものだ。富士吉田うどんののれんがなければ、うどん屋とはわからないし、うどん屋だとわかっても入るには勇気がいりそうだ。中に入ってももちろん民家、畳の部屋に仏壇や、歴代の当主の写真が並ぶ。隣の家から機織の音が聞こえる。すでに、みんな満腹状態だったので、少量注文して分けて食べることになった。満腹のため、畳に寝込む者もあらわれはじめた。

 ところが、なかなか、注文したうはずのうどんがこない、どこかに買いに行ってるのかと心配になって渡辺さんが見にいったら、何を出したら、よくわからず、悩んでいたそうである。今日は5軒でうどん食べるから、量は半分にして、値段はそのままでいいから、メニューにはないけど、つけでもってきて。こんな注文方法で、こんな集団だから、何がなんだかわからなくなってしまったらしい。
 もう一度注文を確認したら、そんなに経たずにうどんが、届いた。富士吉田の家庭で食べるそのままのうどんである。まずは、写真撮影会がはじまる。一般客がいようが、いまいが、うどんを撮影しまくるのが、われわれの儀式である。私の場合は、このホームページで公開することが、目的だが、他の人は何のために撮っているのか疑問に思うこともある。聞くと、うどんの写真を年賀状に使っている者数名、、、やっぱりこの集団は変だああああああ。当然パソコンのデスクトップはうどんなんだろうなあ。



 もう、みんな満腹だが、次なるうどん屋に行くため、渡辺さんが電話で営業を確認していた。あいにく、電話にでなかったので、ほっとしたのもつかの間、うん、だいじょうぶ。しまっていても、開けさせるから。。。ひえええー。 

 G1といううどん屋に案内された。小さく餃子シュウマイと看板にかかれている不思議な店、うどん屋というより、居酒屋っぽい。もともとは、居酒屋だったのだろう。中に入ると、巨人軍の選手のサイン色紙がびっしり壁にはってあった。何を注文しようか、などという気力もみんな残ってないので、なんとなく、てんぷらうどんをもってきてもらい、半分づつ分けて食べる。うどん屋らしくない店なので、どんなうどんがでてくるか心配だったが、意外に立派なうどんであった。というか、かなりレベルは高い。職人の話だと、今日私達が訪れたうどん屋の中で一番職人暦が長いと誇らしげに語っていた。確かに、誇れるレベルのうどんでおすすめである。

 食後に明日の準備をするからうどん打ちをみていかないか、と言われたので、みせていただく。まず、4リットルほどの水に60gほどの塩を入れて、塩水を準備する。この段階以降にも水を加えていたので、塩分濃度は、かなり低い計算になる。標準的なさぬきうどんの10分の1くらいだろうか。大きなボールを二つ並べて、左側のボールに粉を入れる。かなりの量である。まず、いっきに半分くらいの水を加水して、全体を湿らせる。そばのようにこねてまとめるのでなく、まんべんなく水を行き渡らせる。

 それから徐々に加水するが、粉全体を相手にするのでなく、耳たぶの固さになった部分の粉だけをとりだし、右側のボールに移す。それを繰り返す。プロレベル以上の技量をもつ蓮見師匠が、途中で職人からてほどきを受けて実戦していたが、さすがに苦戦していた。ようやく水回しが終わり、袋に入れて、踏みに入る。何回くらい踏むんですか。聞いてみたら、踏めば踏むほどよい。との答えが帰ってきた。最初見本をみせてもらい、後は、参加者が、交代で踏んだ。全部で300から400くらい踏んだだろう。これを袋に入れて、一晩寝かす。朝になると、のばして、切り分けて、茹でるわけである。

 

 一人の脱落者もなしに5軒どうにか食べることができ、驚愕の富士吉田うどんツアーは、終了した。富士吉田うどんには、熟練した職人技でしかたどりつけない絶妙なバランス感覚がある。このうどんは、一日のうちでも、瞬時に変化していく。これって粋だ。富士吉田うどん食いがかっこよく思えてきた。その後、道の駅で解散し、渋滞に巻き込まれながら、都内に戻り、一部のものはさくらで大盛りを食べた後、たいやきを食べながら帰ったそうである。誰かは言わないが、いな@埼玉さんである。ともあれ、参加者の皆様、お世話になりました。特に地元の渡辺さんに感謝申し上げます。また、富士吉田ツアーをしてみたいですね。(^^)

 

平成16月5月16日


富士山麓名物 吉田のうどん

富士山麓名物 吉田のうどん


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