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若鯱屋

(名古屋)

 

讃岐うどんにはまる以前、きしめんや味噌煮込みうどんを探求に名古屋に来たことがあるが、最近は、カレーうどんが、名古屋でブレイクしているらしい。以前レポートしたことがある旗の台のでら打ちも、この名古屋系うどんを祖にもっているそうである。でら打ちで食べたカレーうどんが忘れられずに、名古屋でカレーうどんを食べることにした。

 なぜ、名古屋方面で、カレーうどんが流行っているのか、よくわからないが、東京と大阪という大文化圏にはさまれて、ともすれば、無個性に陥ってしまいそうな現状をなんとかしたいという苦し紛れでないだろうか。考えてみれば、カレーうどんやきしめん、味噌煮込みうどんという文化は通常のうどんの世界では、傍流であり、そういうある意味特殊な分野を極めようとしているところに、逆に東京や、大阪に対するコンプレックスを感じざるを得ない。しかし、その特殊なうどん文化の生成の過程はどうであれ、結果として旨ければ良い。

 地下鉄駅の出口から広い路上にでて、名古屋のタワーを背に 広い道を進む。土地勘がないので、よくわからないが、途中のコンビニで、地図を確認しながら、さがしていると、遠くにパルコの文字が光っているのが見えた。あのビルの中に若鯱屋があるらしい。エレベーターで7階に登り、レストラン街の中に入った。ちょっとあやしい雰囲気が感じられるが、もっと怪しいうどん屋に何度も入ったことがあるので、臆することはない。何ごともなく店の中に入ることに成功し、座席を確保した。

 

メニューを見ると、やはり、関東や大阪、香川方面のうどん屋とは、メニューの体系が違う。味噌カツ丼とか、ころうどんとか見慣れないメニューが並ぶ。カレーうどん750円とオプションの海老の天ぷら150円を注文した。やはり、名古屋では海老の天ぷらは、かかせない。若鯱屋と書いてある茶碗に冷たい麦茶が届いた。夜遅い時間帯にもかかわらず、店内に客が多くて、ほぼ満席状態だった。人気のあるうどん屋なんだろう。

 少し待ち時間がかかったが、カレーうどんが届きました。関東方面でよくある薄いカレーではない。濃厚なカレーで、粉のブレンドにもこだわっているだろうことが、うかがわれるもっとも、この若鯱屋は、関東方面にも進出しているチェーン店らしいので、カレーについては、セントラルキッチンや製造委託等の合理化を計っているのだろう。もちろん、もともとのうどん出汁である魚系の味も立派に自己主張している。思ったより、色が黄色い。昔の学校の給食であったような、色である。最初辛みは、それほどでもないと、感じたが、この辛みは、だんだんと利いてくる。適度な辛さである。汗をかきかき食べることになる。

 うどんは、エッジがかかった腰の強いタイプでなく、なだらかで、ぶつぶつきれるようなタイプでちょっと太めだが、カレーうどんには、合っていると思う。このカレーでごはんを食べたいと思いながら、カレーうどんを完食した。でら打ちや古奈屋とは、また違うタイプのカレーうどんであったが、充分満足できた。お代900円を払い、店を出た。その後、有伝亭、およよんというカレーうどんが、評判の店を探し当てたが、あいにくGW中は、休みで結局食べることができなかったのは、残念であった。 

 

平成14年5月3日

 


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