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第4回極東チベットツアー

(秩父ー日高) 

 明日の天気は、どうだろうか。願わくば雪になって欲しい。そして、明日の忌わしい極東チベットツアーが、中止になることを心から望んでいた。しかし、残念ながら、その日は、快晴であった。日ごろの心がけが、良いことを、この日ほど悔やんだことはない。今回のチベットツアーは、大変僭越ながら、私が主催させていただいた。もっとも、現実には、呼びかけただけで、なにもしていない。今回集まったメンバーは、だいたい10人くらい。敬称は、略させていただくが、たけやす、いな@埼玉、ゆーいち@流山、たまさか(2)、tnk、岩下、吉田@福島、しげ、そして私walkerである。私はさておいて、その他の方々は、讃岐うどんの世界で、一流といわれる人材であり、達人ばかりである。そして、新極東クイーンと呼ばれるjunさんが、途中から参加することになった。組織の統率上、たけやす氏を隊長と呼称し、いな@埼玉氏を主(ぬし)と呼称することになった。

 今回は、西武秩父駅を集合場所とすることになっている。西武秩父駅という僻地を集合場所に選んだのは、この前のすみたの忘年会でチベットツアー行き先の希望を聞いたときに、秩父の「こいけ」で蕎麦を食べたいという希望が出されたからである。けっして、主催者サイドの都合ではない。ちょうど集合時間の11時にマイカーで駅前に到着すると、いるぞいるぞ、目をあわせたくないような集団が、、、。エプロンまでしているし、、、。すでに躁状態にトランスしているし。見つかってしまったので、しかたなく、ごあいさつを交わした。ちょっとした、勘違いもあったが、11時少し過ぎ、ようやく隊員が、全員集合し、車に分乗して、最初の目的地「こいけ」に向かった。

 だいたい11時30分頃こいけに到着した。いつもなら、行列していてもおかしくない時間帯、だが、幸い、行列することもなく、店の中に入り、テーブル席に着席することができた。隊員は、ざるとか、田舎蕎麦を注文する人が多い。鴨南蛮を注文しようとした人もいたが、鴨がきれているそうで、鴨南蛮はできなかった。私は、変わりそばのゆずそばを注文することにした。色は、淡いゆず色。普通の蕎麦に比べて白っぽい。粉からして違うのだろう。私が、予想していたのより、ゆずの香りがしない。空気が乾燥していたからだろうか、隊長に試食させたら、ゆずの香りはしているし、このくらいのほのかな香りがいい。とまで、言っていたが、私には、ほのかにさえ、ゆずの香りが、感じられなかった。少し茹ですぎのような感じもするし、千円という価格を考えるとといまいちだった。相変わらず、つけ汁は、おいしい。

 次は、造り酒屋に行こうということで、秩父市内の武甲酒造に寄ることにした。昔風の建物で期待を持たせたが、試飲がないのが、ちょっと残念だった。それでも、店主の話はおもしろいし、ほとんどの人が酒を買っていたので、ツアーが、終了して、家に帰ったら、今日の事を全て忘れるためにその酒を飲むのだろう。彼らは、うどんの達人であるだけでなく、蕎麦通であり、酒通でもある。そして、寄居方面に向けて出発した。途中ドラッグストアーを見つけたので、立ち寄って、胃薬を購入する。

 予約時間の1時30分にイーハトーボに到着した。この時間帯に予約したのは、他のノーマルなお客さんにご迷惑をかけてはならないと配慮したからである。表のれんをくぐって、入り口のドアを開けると、10人分の予約席が準備されていた。各自注文を検討する。今後のツアーのことを考えると、胃にやさしいものを食べておきたい。生醤油うどんの釜揚げを注文することにした。オプションで、菜の花のてんぷらを注文する。赤練りとかいう、味噌ととうがらしを混ぜたようなものが、壁に告示されていて、ちょっと気になった。生醤油うどんの釜揚げという食べ方は、はじめてだが、意外なほど柔らかい。冷たい系うどんを食べた人は、暴力的に堅いという感想だったから、水で洗う工程が、うどんに与える影響を改めて実感した。ここで、はじまり、そのまま終わってしまうチベットツアーもいいかなと、思った。

 続いて、近くの鬼うどん金勝に向かう。実は、このうどん屋は、イーハトーボから近いところにある。最近、讃岐うどんML仲間の長老と呼ばれるお方が発見して、推薦があったうどん屋である。前から、この場所にこの店が、あることは、うっすらと、理解していたが、外観から見て、いかにもな店作りなので、あえて、偵察しようとは、思わなかった。店に入り、奥の座敷を陣取る。勝手にテーブルの配置を変えて、各自適当に着席する。ここの売りは、鬼うどんという太いうどんなのだが、この太いうどんは、限定品なので、全員に行き渡らないとのこと。いい機会なので、この店では、細いとされている姫うどんを注文することにした。上記の画像は細い姫うどんである。こいけ、イーハトーボとシンプルなメニューが続いていたので、さすがに、みんな、あきてきたのだろうか。重いメニューを注文しはじめる人も出始めた。

 待つこと10分くらい。まずは、鬼うどんが、届いた。てんぷらうどんのてんぷらは、うわさどおり、ボリュームがある。ものさしをとりだして、うどんの太さを測り始める人もいる。約8mmから1センチという結論になった。一緒に注文したもつ煮もうまい。そのうちに姫うどんが、届いた。太い鬼うどんは、個性的であることに、疑いがないが、この姫うどんと称する細いタイプのうどんも、なかなか特徴があると思う。細いといっても、普通の店なら太めで通用するサイズである。希少価値のある太い鬼うどんより、若干ボリュームが、感じられる。この鬼うどんについて、たまさか氏の感想曰く、麺に塩気と小麦の味が口に広がり麺の味わいとなっていた。歯応えもちゃんと歯の進入を最後まで許しながら弾力を感じさせ、いけるやん!!と感じる味わいでした。とのことである。

 続いて、桶川方面に向かう。同じ埼玉でも、小川町から桶川市まで、かなり距離が離れている。その上、行き方が、全然わからない。私は、いつも、熊谷周りで桶川方面に行くので、小川町から桶川に向かうルートは、全然知らないし、検討もつかない。やむなく、適当に走ったら、運良く、目的地の大木うどんに到着した。これが、カーナビを超えたナビと評された現実である。大木うどんの前で、極東クイーンのjunさんと合流するということで、待ち時間があったので、近くの醤油屋さんにふらりと立ち寄った。どっちの料理ショーで昔、桶川方面の醤油屋さんの醤油が、放送されたことを覚えているが、偶然にも、そこの醤油さんが、この醤油屋さんだった。ちょっと、古ぼけた感じの、良い雰囲気の醤油屋さんである。ここでは、再仕込み醤油というのを購入した。これは、名称からして醤油を原料にさらに醤油を仕込んだものだろうか。一見して濃い醤油だ。

 そして、そのまま、大木うどんになだれ込む。大木うどんは、ともかく、強烈に太いうどんで有名だが、鴨汁やバター、カレー、麻婆豆腐など、意外と、メニューに広がりがある。逆に考えれば、さすがに、太いうどんだけでは、経営的に苦しいことの証明なのかもしれない。太いうどんの本数を数えていた人がいたが、4本しかない。といっても、太いのでボリュームは充分すぎるほどある。本日4軒目、しかもこの太いうどんは、真中の約3分の一が生煮えという、完食するには、きついのだが、ようやく全員食べ終わることができた。最後まで食べていた人が、食べ終えたときは、拍手がおこった。そのまま、上尾方面の濱蔵に向かうが、あいにく、しまっていた。ほっとしたような、残念なような複雑な空気が流れる。ここで、junさんとは、お別れ。

 その後、日高市の福和打に向かう。ここは、前回のツアーでも訪問したが、あいにく、休憩時間だったため店内に入れなかったうどん店だ。うどん屋というより、どちらかというと蕎麦がメインである。駐車場は、満杯で、店の中も混んでいたが、奥の方の座敷になんとか、10人詰め込まれることに成功した。奇抜なものを含めて、メニューの豊富さとボリュームには、定評があり、地元民の人気も高い。各自いろんなメニューを注文したが、私は、ミートソースうどんを注文した。待つこと数分、ミートソースうどんが、届く。簡単に説明すれば、ミートソーススパゲッティのうどん版である。大人数でまとめて、茹でたからだろうか、少し麺の締まりがないように感じたが、意外とここのうどんは、讃岐うどん通の人にも評判がよかった。ここでも、いろいろ盛り上がったが、もう、そろそろ、帰ろうかという話になったので、この店を最後に解散することになった。

 今回のツアーは、上尾の濱蔵が、休みだったのは、計算外だったが、割合計画どおり、消化することができ、うどん屋同士の距離が離れていることも良いインターバルになって、うどんをおいしくいただけることにつながったと思う。最後の福和打では、さすがに満腹で、応援を求める人もいたが、結局、全員完食という偉業をなしとげることができた。その後、最後に予定されていた蕎麦屋をキャンセルし、全員脱走という悲劇の結末には、なってしまったが、充実した、おもしろいツアーであった。

 そば通というと、文化人のような響きがあるが、うどん通は、文化人というイメージからは、ほど遠い。チベットツアーは、この現状を打破する契機になりうると、勝手に信じている。それにしても、ツアー中、みんなハイテンションで、躁状態が続き、翌日は、すごく疲れて、うどんを食べに行った以外は、ほとんど寝ていた。そういう隊員は多かったようである。今回のチベットツアーが、第4回、このツアーはいまのところ、第7回まで計画されている。もし、よかったら、この贅沢な遊びに参加してみてください。というわけで、参加者の皆さんお世話になりました。楽しい一日をありがとうございました。

 

平成14月2月2日

 


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