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立花屋
(桐生市)

去年の暮れ、テレビのチャンネルをまわしていたら、たまたま桐生にうどん屋がたくさんあるという内容のテレビ番組を見つけ、機会があれば、食べに行こうと思っていた。桐生には、競艇場があって、私も何度か納税に訪れている。桐生といえば、わらじかつ、鶏のからあげくらいしか、名物がないと思い込んでいたのだが、この街にうどん屋が、たくさんあるとは、意外だった。あまり目立たない、だとしたら生活密着系のうどんかも、だったら、期待できる。新年早々、佐野厄よけ大師へ初もうでに行くことになっているので、ついでに桐生うどん詣も兼ねることにした。
佐野と桐生は、少し離れているが、国道50号を使えば、時間はそれほどかからない。まずは、桐生市に向かった。私の持っている情報としては、桐生にうどん屋がたくさんあるという記憶しかなかったので、とりあえず桐生駅を目ざして、駅前をうろうろし、最初に目についた立花屋といううどん屋に入ることにした。ここが、桐生を代表するうどん屋かどうかは、わからない。ただ、通常の店なら、看板に、そばうどんという表記があるのに、この店は、うどんという表記しかない、きっとうどんにこだわりが、あるに違いない。
店の前に3台くらい、駐車スペースがあったので、そこに駐車し、紺色のれんをくぐった。テーブル席と座敷のみで、カウンターはない。奥の方の座敷きに座った。この奥座敷のさらに奥がうどん打のスペースになっている。少しのそいてみたが、粉袋等は確認できなかった。看板の表記には、うどんとしかなかったが、中のメニューでは、そばも選べる。種類もたくさんあって、迷ったが、もっともカロリーの低そうなざるうどんに決定し注文した。

待つこと十分くらい。うどんが、きました。思っていたより、盛りが、多くて、上にのっているのりの量にも驚いた。汁は、関東標準系の汁。わさびとネギを入れる。すっきりした汁だ。蕎麦とも共用しているかもしれない。うどんをよくみると、かなり太い。この前、自分で手打ちをしたときに、麺が太すぎてしまい、失敗だったかなと少し反省したことがあったが、そのくらい太い。腰のある讃岐うどんでこの太さだと、あまりにも強すぎて、食べずらいだろうが、このうどんは、食べやすかった。ふにゃふにゃで柔らかくて、食べやすいのではない。麺線には、それなりの強さがある。そして、太いだけではない。長いのである。太さと長さの両立は、500gや1kgで打つ家庭のうどんでは、ほとんど不可能である。それだけの理由でも食べる価値はあると思う。実は、ここ桐生や隣の大間々の周辺では、蕎麦でも同じような傾向がある。やはり、太くて長いのである。蕎麦がうどんみたいな太さだから、うどんが、こんなに太いのか、それともうどんが、太いから、蕎麦も太いのだろうか。鶏が先か卵が、先かと言うのと同じでいくら考えてもわかるはずがないので、思考を停止した。前述したとおり、このうどんが、桐生うどんを象徴するうどんであるとの確信はない。しかし、これだけの個性をもったうどんだから、おそらくこういう傾向が、桐生うどんというものなのだろう。今年は初うどんからいいものを食べられた。(^^)
2001.1.6
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