讃岐うどんWALKER > 丹次亭

讃岐うどん好きにおすすめの本紹介へ  さぬきうどんWALKER特設ショッピング


丹次亭

(水沢)

 なじみの林檎園から葉書が届いたので、群馬にりんごを買い付けにいくことにした。韓国で手に入れた韓国のポップス、いわゆるKPOPSのカセットテープを聞きながら、関越自動車道をひた走る。韓国のKPOPSは、意外と聞き心地がいい。近くて遠い国である韓国では、日本の下劣な文化を開放していないはずなのだが、現実には、立派に文化交流が進んでいるようだ。KPOPSを聞いていると、日本の歌のコピーだと思う時もあるが、よく聞くと、似てるようで微妙に違う。どちらが、先生でどちらが生徒かという問題提起より、差異の存在が日本と韓国お互いの文化を進化させていると考えたい。

 はやめに家を出かけたので、車が渋滞することもなく、目的地に到着して、りんごを山ほど買った。まだ、昼まで時間があるので、伊香保水沢方面でうどんを食べることにした。今回は、丹次亭といううどん屋に入ることにした。店に入って、奥の方の座敷に案内された。丹次亭のメニューを見ると、やはり、他の水沢うどん同様値段が高いのが、気になるが、そのメニューの一ページに水沢うどんの由来が書いてあった。

 香川県の讃岐うどんは、空海すなわち弘法大師が、唐から持ち帰って市井に広めたというのが、通説だが、水沢うどんは、「推古天皇の御代、当所を開山せる「高麗」の高僧恵観僧正が、「手打ちうどん」の秘法を水沢の住民に伝授せられたもの」だそうである。当所とは、水沢観音のことである。つまり、その始原は、高麗すなわち今の韓国にあり、韓国にあった手打ちうどんの技法を韓国の僧が日本人に伝授したらしい。

 メニューにはざるうんどんとある。「うどん」ではなく、「うんどん」と表記してある。これは、想像だが、この呼び方にも韓国文化の影響があるのかもしれない。また、水沢うどんの作り方は、土着に発生してきた作り方とは思えないくらい複雑かつ儀式的であるし、水沢うどんと水沢周辺のうどん文化は、確かに一線を画している。この水沢うどん韓国由来説が、真実かどうか、もちろん私には、わからないが、水沢うどんは韓国輸入の食文化であると意識する前は、水沢うどんの存在に少しばかり違和感を感じていて、その違和感が魅力でもあったが、韓国輸入の食文化であると意識した瞬間に、魅力だけを残して、この違和感が氷解したのは、事実である。

 日本の歴史には、詳しくないけれども、推古天皇と空海では、推古天皇の方が、古いような気がするのだが、だとしたら、水沢うどんは、讃岐うどん以上の歴史があることになる。讃岐うどんの由来と、水沢うどんの由来、この差異が、それぞれのうどんの差異に直結している可能性があるとは言い切れないが、ないとも言い切れない。客観的な証拠がある話でもあるまいし、信じる信じないは、人それぞれである。

 ざる大が、1000円、中800円、小600円と少し高いが、小は、少ないそうで、中800円とまいたけの天ぷら1000円を注文した。ちょうど昼時で混んでいたが、窓から見える榛名山をながめてくつろいでいた。やがて、うどんが、やってきた。盛の量は、まあ、標準かな。うどんの上には、のりとしいたけ、インゲンがのっている。麺の存在は、だらだらしていて、緊張感がなくて特徴が掴みにくい。こういう傾向のうどんは、食べたことがある。それどころか、年中食べている。私は、こういう傾向のうどんを目指しているわけではないが、私が打つうどんによく似ている。もちろん丹次亭の方が全然旨いので安心して食べにいってください。

2001.10.8


うどん店開業に必要な「製麺技術」から「繁盛ノウハウ」までの全てが学べる
プロ養成 さぬきうどん学校 香川本校・東京校 にて毎月開催中

本場さぬきの激戦地区でのノウハウが満載


作者への励ましメール、リンクの連絡、うどん情報の提供は、下記メールアドレスへお送りください。

mail : littler@po.kumagaya.or.jp