すみた(14)

(十条)

 

みなさんご存知のとおり上品な私は、フライデイなんていう下品な雑誌は買わないことにしているのだが、この日は、話が別だった。すみたが、フライデイに掲載されるのである。朝飯後のおやつもほどほどに(おいおい食い過ぎだ!)ともかく、コンビニに向かい、フライデイを見つけて立ち読みした。(おいおいやっぱり、買わないか!)

フライデイでは、さすが、プロが撮っただけあってうまそうなすみたのうどんの写真が紹介されていた。記事では、レモンを舟に、うどんを海にみたてていたが、そういう見方を知ってから、このかしわざるうどんを食べるとそう思えてくるから不思議だ。たまたまだろうか、大将の計らいだろうか、うどんの盛りの中心部が、円弧を描いていて、そこが渦に見えて仕方ない。きっと瀬戸内海の渦かもしれない。この海には、いりこが、たくさん泳いでいて、たまたま捕獲されたものの一部が、すみたの汁の一部になっているのだろう。となりでカレーうどんを食べている人がいたが、うまそうだった。今度挑戦してみたい。

フライデイ後のすみたは、午後3時30分閉店とか、とにかく忙しい状態になっているらしい。1回行けば、それでいいというのでなく、何度も何度も通いたくなってしまうから、始末がない。その日、私が行ったのは、平日の昼だったが、この時間帯で客の入りはいい。完全な満席にはならないが、次から次へと客が入って来る。売れきれ閉店期間中でも、なんとか、この時お昼という時間帯ならすみたのうどんにありつけそうだ。

注文が殺到して忙しかったからだろうか、かしわの揚げ時間が、少し長かったかもしれない。いつもよりかしわが、固かったような気がした。衣の色もいつもより若干茶色っぽいところがあったような気がした。ま、どうこういうレベルのものではない。趣という言葉の守備範囲に入るレベルの問題にすぎない。(^^)

 

2000.10.25

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