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水車
(仲南町)

うどん粉の原料に、ASW(オーストラリア、スノー、ホワイト)という小麦の品種がある。オーストラリアで栽培された小麦粉である。このASWが、讃岐うどん業界を席捲しているらしい。オーストラリアでつくられた小麦粉でつくるうどんというと、なんか違和感があるが、国産小麦よりASWがうまくて安いのだろうからしかたない。いいものは、とりいれようというダイナミックな流動性こそが、讃岐うどんの本質かもしれない。しかしながら、対する国産小麦もがんばっているという話も耳にすることがある。私は、小麦粉の違いなんて良くわからないが、地粉という言葉の響きは、好きだ。
香川にも地粉は存在する。そして、地粉で打った讃岐うどんも実在する。そして、地粉による讃岐うどんを売りにしている店がある。これが、水車である。書物によると、小麦の産地であった香川では、大きな川には、小麦を製粉するための水車がたくさん連なっていたらしい。もちろん、現在では、そんな情景を香川で目にすることはできない。四国村の一角にあるだけだろう。

水車は、広い道に面しているが、はじめてなので、どこだかよくわからない。何度かUターンを繰り返し、スピードをおとして探していたら、後ろから大型トラックにクラクションをならされ、ひやっとした瞬間、水車を発見した。他に車がないので、まだ、客はいないようだ。「讃岐うどんの作り方」という本に載っていた水車の肉うどんがともかく、うまそうだったし、店の中にも肉うどんが評判とのポスターがはってある。勢い、肉うどんを注文した。
関東では、肉うどんといえば、豚肉が、通常である。ところが、香川で肉うどんといえば、牛肉が常識らしい。この差異はどこからくるのだろうか。一般に牛肉の方が、高級志向である。とすれば、この差異は、うどんが持っている文化的重みの差異ではないか、と考えた。
うどんが、やってきました。大きな牛肉が2枚のっている。この牛肉に絡んでいるたれが、甘くておいしい。これが、地粉かあ。明らかに一般的な讃岐うどんとは、違う。おそらく、製法は、他の讃岐うどんの作り方と大きく変わらないだろうから、これは、この地粉独特のものであろう。実際このうどんを食べるまで、どうして、あえて、地粉をメインにしているのか、よくわからなかった。食べてみて、感じたことは、店主は、地粉が好きなんであろうということだ。(^_^;)
2001.2.10
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