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清水屋
群馬県伊香保町
群馬の水沢うどんは、讃岐うどんと並び賞されることが多い。そして、中には水沢うどんの方が旨いという説を唱える人もいる。讃岐うどんを知る前は、わたしも最上級の評価をしていた。もちろん、今でも好きなうどんである。高速道路の伊香保インターチェンジから一般道に降りて、まっすぐ水沢観音方面に進んだ。木もれ日の参道を車で進むと、右に左にうどん屋がみえてくる。ここが、噂の水沢うどんエリアだ。
大澤屋を通り過ぎて、ここ清水屋は、水沢観音門前から2軒目の好位置にある。ダンチュー10月号で紹介されていた店である。水沢うどんの始祖とあるが、本当なのだろうか。始祖や元祖とか本家は、あんまりあてにならないような気がする。皇室ご用達の店らしい。伝統っぽさを感じさせる店構えで、派手さはないが、歴史的な重厚さがある。今のご主人が17代目だそうだ。創業400年の味。すごい。400年前はもっと素朴なうどんだったのだろう。看板の「うむどん」の「む」が少し気になる。
店に入って、奥の座敷に通された。一見、普通の座敷だが、妙に落ち着いてしっくりくる。小さなメニューには、、、げっ(~_~)。高い。大中小とあるが、中が1155円だ。もし天ぷらが、標準添付でこの値段ならしかたないと思うが、そんなしゃれたものは、ついていない。たかがざるの中が1155円!ざるは、通が好むとはいえ、ざるですよ。普通のざる!。讃岐の「なかむら」なら、11杯食えて、お釣がきます。これは、どう考えても高い。関東ですら、ざるなら600円未満が標準です。その2倍とは(~_~)。高いぞー。これでまずかったら、店がつぶれているだろうが、400年も続いているのだから、やっぱり魅力があるのだろう。
うどんが、来ました。どれどれ、1155円の価値があるのか。、、、ある。(^_^;)うまかった。(^_^)下手な関東のうどん屋で2杯食べるなら、ここ清水屋のうどん1杯に軍配をあげたい。ごまだれは、思っていたより薄めで、可も不可もなし、あくまでうどんの脇役に徹している。「京金」(森下町)の濃厚ごまだれほどの印象はない。麺は、つややか、しなやか、たおやかなイメージ。やさしさの中に伝統に裏打ちされた凄みがある。少し半透明な麺が光の一部を閉じ込めて、見た目うまそうにみせる。麺は薄っぺらなタイプだが、噛んでよし、そのまま喉越しを味わうもよい。腰はほとんどない。かすかに感じられる腰は、麺の内部に向けて越境侵犯してくる外界からの影響を遮断する意味しかないだろう。
2000.1.15
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