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しょうへい
日高市

旨いうどん屋は、きれいな川のそばにある。思い起こせば、讃岐の水の流れはきれいだった。武蔵野を流れる入間川の源流付近には、どうやら、奥武蔵うどんと称するうどんがあるらしい。家から近いので楽して得しようという短絡な発想に基づいてうどん屋を探した。
店は最近立て替えられた。立派な3階建ての1、2階が店。3階に住んでいるらしい。こてこてした看板はない。のれんが、なければ、店だということがわからないはずである。「ももちゃん」という猫が逃げ出して、かわいい看板娘が追いかけていた。メニューはうどんが主だが、うどん屋の割には、定食が多い。そばは、ない。給料前なので迷わず、一番安いもりうどん(約550円)を注文した。お茶とお茶受けに落花生が3つきた。それに紙でつくったごみ入れがつく。おーうれしい心づかいだ。落花生の仕入れは安いものだろうが、これだけで100円くらい得した気分になる。

うどんが、きた。うおー。)^o^(一番安いうどんなので、全然期待していなかったのだが、これはすごい。なんやかんや5皿もお盆にのっている。薬味である葱としょうが、いんげん、ごまとつけものが同じ皿にのっていたが、これは、ちょっと不便だ。
うどんは、ボリューム感たっぷり。麺の色は、純白だが、心無しかクリーム色っぽい。地粉が、混ざっているかもしれない。そして密度が高い。讃岐でいえば、宮武系統の麺だ。いやそれ以上かもしれない。おそらく店主に一言「宮武」といえば、にやりとするだろう。舌に感じる触感は、最高。なめらかで、つやがあって、太さも充分。中には、細い麺もあったが、これも宮武っぽい。腰はある。ほどよい腰で固くはない。かみしめても味がある。うどんの上に柚がのっていて、これによって、なんともうどんの色が引き立つ。
思わず修行させてくれ、と店主に土下座するところだった。うどんの旨さを凝縮させた旨さだ。藤崎奈々子の太股のような官能的なうどんだった。全メニューを制覇してみたい。
99.10.16

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