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おたか

埼玉県毛呂山町

柚切うどんとは、珍しい。麺の中に柚がねりこんであります。こういううどんは、げてもの系だと思っていたので、味は、あんまり期待できないな、と避けていたのですが、ガイドブックでみた写真のうどんがあまりにもうまそうだったので、話の種によることにしました。

毛呂山市街から山の方へ、向かいます。こんな山のふもとまで来て、人家が少なくなり、道が細くなり、道間違えたのかな、と不安になってきたら、店の案内看板を見つけ、ようやく到着し、店の前の駐車場に駐車しました。少し離れたところに第二駐車場があり、こんな山のふもとなのに、かなりはやっているようです。店の前に大きな釜の絵が、描いてあるうどんの看板があります。これは、期待できる。店の中はおみやげうどんのスペースが大きくて、頑丈そうな木製の机、椅子が並ぶ窓が大きな明るい店内です。

一番安いもりうどん500円を頼みました。麺は腰があって、固い、有無を言わせぬ固さ。そのまま飲みこむには、勇気が必要な固さ。製造行程のどこかで象が踏んでも壊れない筆箱を使っているような固さ。

讃岐で言えば、山下(善通寺)に通じる固さと腰です。細めの麺とあいまって技のキレを感じさせます。これで、色が白銀だったら、太めの針金だと勘違いする人が続出するでしょう。麺はつるつるといった感じですが、粘りがなく割合あっさりしています。席の傍にいたよっぱらいおじさんが、椅子の上に寝ていたのですが、それでも起き出して、もりうどん大盛り2杯食べていました。そのくらいあっさりしています。これは、柚の効果でしょう。

柚入りという点だけが強調されているようですが、うどんのできは、なかなかのもの。さすが、柚入りだけあって、色は、黄色がかって鮮やか。かみしめると、もちろん柚の香がします。おそらく、昔からここいらあたりの山里では、柚が、栽培されていたのでしょう。そのまま蕎麦でも使っているような汁。薬味はねぎ、ごま、わさび。蕎麦屋では、蕎麦湯が、でてきますが、ここではなんと「うどん湯」がついてきます。改めて食べ歩いてみると、関東のうどんもなかなかやるものです。

1999.10.10


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