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長田in香の香

善通寺市)

 私が、最初に本場讃岐うどんツアーを実践したときに、一番気に入ったうどんは、満濃トライアングルの一角にある長田といううどん屋の釜揚げうどんであった。これは、うまい。私だけでなく、ほとんどの人がそう思ったに違いない。これだけすばらしいうどんを出していれば、ずっと店が繁盛して、永遠に客としてこれだけのうどんが食べられると思い込んでいた。ところが、その後、なにかが、長田にあったようだという噂話を聞き、紆余曲折の結果、善通寺のこの場所に長田in香の香という店ができて、評判になっているというのが、現状らしい。満濃トライアングルにも長田といううどん屋がいまもあるそうだが、現在の状況は確認できていない。

 かなりの距離を自転車でとろとろ進んだ。長田in香の香の次にも1軒くらい寄ろうという計画だったが、自転車のペダルが重く、明らかに体力の限界に近づいている。今日は、長田in香の香で有終の美を飾ることにした。最初遠くに見つけたときは、ドライブインかなと思うような広い敷地に大きな建物。大型バスも停車していて、ちょうどバスから降りたおばさん客がぞろぞろと店内に入っていくところだった。その集団の後についていって、釜揚げうどん250円を注文する。

 奥のほうのカウンター席にすわり、待つこと数分。ダシはもちろんあの大きなとっくりに入っている。もちろん、ダシにネギをいれて、ちびちび数杯飲みながら待つ。もちろん味はよい。ダシもうどんも最高。ここから何もひくものはない。そして足すものはない。「モナリザの微笑み」のように完成されている。昔の長田に比べたら、ダシは一般向けになったような気がするが、私が慣れただけかもしれない。長田in香の香の次にも1軒くらい寄ろうという計画だったが、他のうどんでこの余韻を汚されないように、まっすぐ丸亀駅に向かった。

平成15月10月11日


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