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東京麺通団
(新宿)

最近、マツケンサンバという歌が流行っているらしい。私の後輩のK君とそのまた友達のKちゃんが、新宿のコマ劇場にマツケンサンバを見に行こうとさそってくれたので、その話に乗ることにした。この2人と私も含めて3人は非常に怪しい集団である。K君は、熊谷駅前にあるホストクラブに在籍したこともあるそうで自称好青年らしいが、いまや単なるスケベオヤジである。またKちゃんは、アングロ系の人物で普段は浜田省吾の世界におぼれている、自称ミュージシャン崩れらしい。
新宿駅で待ち合わせたが、ともかく飯を食って、酒を飲もうというので、安くて昼からやってる居酒屋あるよと、二人をだまして東京麺通団に連れて行った。大きなテーブルの奥に席をとり、平日の昼間からビールと酒と焼酎を飲む。つまみは、豊富にそろっている。おでんと鳥のから揚げとか、天ぷらとか、セルフサービスでいろいろとってきて、机の上に並べる。二人は、最初讃岐風セルフのシステムに違和感があったようだが、すぐに慣れたようだ。
鳥のから揚げは、あいかわらず大きい。おでんもうまいし、つまみのコストパフォーマンスはよい。それに比べて生ビールなどのアルコール類は、量が少なめで、何度もおかわりしたので、結局、宴会は思ったより高くついた。アルコール類の品質は良いのだが、その分値が張る。ここでは、本格的な宴会より食べることを主眼に軽く飲むといった使い方がよさそうだ。
平日の昼間なので、サラリーマンやOLがランチの時間にどんどん店の中に入ってきて、席も満席になってきた。さすがに、素面の人に囲まれて昼から宴会をして騒いでいるのが、恥ずかしくなってきたので、最後にうどんでしめることにした。連れに何がおすすめか聞かれたので、とりあえず、出汁を自分でかけるセルフサービスを体験してもらうように温かいかけをお薦めした。私は、最近はまっている釜揚げうどんである。
入口付近の大釜の前でできたて、あつあつの釜揚げを丼に入れて渡してもらった。出汁は、濃い、イリコの利いた本場讃岐流のもの。ネギをたっぷり入れる。期待通り本格的な釜揚げうどんで満足であった。マツケンサンバを歌っているときに松平謙が、微妙な腰の動きをすると、観客が沸く。腰のうごきは、笑っちゃうんだけど、誰にでもまねできるものでない、決まっていてかっこいいとさえ思ってしまう。この釜揚げうどんもそれと同じかもしれない。どこのうどん屋でも食べられるレベルではなく、コシが決まっていてかっこいいし、うまいので、ついにやけてしまうのである。

平成16月10月22日
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