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増井米穀店(1)

(高松)

 昨日テレビで見かけた池上といううどん屋をさがして、やっと発見したものの、本日休業の張り紙にがっくりしながら、香東川のサイクリングロードに沿って川下に進むことにした。目指すは、増井米穀店といううどん屋である。米穀店という名前のうどん屋は、最初不思議だったが、今では、全然違和感がない。 むしろ、うどん屋でない米穀店のほうが不思議な存在になってきている。

 サイクリストがツーリングの目的で讃岐に来たとき必ず訪れるのが、ここ増井米穀店であろう。私も、自転車関係の雑誌からこのうどん屋の存在を知った。サイクリストにとって、香東川のサイクリングロードが、すぐそばにあるので寄りやすいからである。増井米穀店は、全然違う世界であるはずの自転車の世界と讃岐うどんの世界との接点である。

 そういえば、昨日、高松の夜を探検したとき、高松駅の近くに「たばこや蒲鉾店」という不思議な名前の店を見つけ、探ってみたが、どうやら蒲鉾の専門店らしい。「たばこや」と「蒲鉾店」のつながりを、よーく考えてみた結果、おみやげに蒲鉾つまり讃岐で言うところの天ぷらを買って帰ろうという結論に落ち着いたのは、言うまでもない。

 それから、私は、まだ行ったことがないが、綾南町にあるうどん喫茶では、トースト、うどん、コーヒーというセットメニューがあるらしい。

 一見つながりがないと思われるものが、実は、いきなり、つながってしまう。これらの現象は、うどん文化の特徴であるかも知れない。小麦粉が蕎麦のつなぎとして用いられるように、飛躍した論理をつなぎとめて、そこに定着させてしまう。そう考えると、お世辞にもきれいな外観でないこのうどん屋に何かキラキラしたものを、感じてしまう。それにしても、出汁にいりこが利いている。

平成14月11月21日

 


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