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馬渕
(高松市)

住宅街の一角にある一風変わったうどん屋である。四国村から高松市内にUターンして、小腹も空いてきたので、次はどこのうどん屋に行こうか、検討したが、この時間帯まで営業しているメジャーなうどん屋は、少なくて、ようやく、馬渕といううどん屋を発見した。そろそろ営業時間が、終わりそうだが、なんとかぎりぎり間に合いそうだ。というわけで、急いで最寄りの駅まで琴電に乗った。
駅を降りて、かなり歩いた。住宅街だったので、道に迷ったかと心配になったころ、ようやく一軒のうどん屋ぽいものを発見した。ほとんど閉店時間だが、運よくのれんが、かかっている。うどんとのれんに書いてあるから、うどん屋に間違いないはずだ。のれんには、農林大臣賞受賞という輝かしい文字も書かれていて、期待が高まる。駐車場に車が3台とまっていた。のれんが、かかっている他にも入り口みたいなのがあって、どちらから入るかわからない。のれんのない方のドアからお客らしき人が出てきたので、入れ違いに店に突入した。

お世辞にもきれいと言えない店内。愛想のいいおじさんにうどん小を注文する。甘目のつゆ。天カスには、のりも入っているようだ。閉店間近に入った私が悪いのだが、麺は死にかけていた。つゆは、いかにも農林省といった感じ。汁の色も若干濃いめである。麺は出汁とからみあって、つるつるした触感がある。さわやかさは、ないが、おやじさんの人柄に似て、やさしい暖かい感じの麺である。ささみのからあげは、少し固めだが、おいしかった。
おやじさんに埼玉から来たといったら、帰りに駅まで送ってくれた。わざわざ、車で追いかけてきてくれた。車内で話したが、もろ讃岐弁でようわからんかった。(^^;)おそるべき讃岐うどん効果で我々の知らないところで、盛り上がっているのが、不思議でしょーがないそうである。釜玉なんていうのは、特殊な食べ方だそうだ。きっと、こういうおじさんが、いるからこそ、うどん巡礼は、やめられないんだよね。徒歩によるうどん屋巡りの楽しさは、こんなところにあるんだと実感した。
2001.2.11
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