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甚五郎
(国分寺)
甚五郎といううどん屋は、極東地方に何軒か存在している。それぞれの店で少しづつメニュー構成やうどんが違っているようだ。武蔵野うどんを語る上で、この甚五郎は、はずせない存在であることに異論を挟む人は、それほどいないだろう。国分寺にもこの甚五郎といううどん屋があると聞き、ステルス活動をしてみることにした。国分寺といえば、立ち食い讃岐うどん源といううどん屋もあるが、今回は、後ろ髪を引かれながらも、反対方面の出口から、駅を出た。
ちょっと目立たない裏通りだが、駅から近いので、迷うことはない。容易に発見できた。一見あやしそうな店で、店頭には、雑誌で紹介されたときの記事が飾ってある。ドアを開けて店に入る。民芸風の店内で、外観の怪しさとは、違って意外とおしゃれな空間があった。入り口は、狭いのでよほど狭い店かと思っていたが、実際は、意外と広い。広いといっても二人くらいで店を切り盛りするなら、手ごろと言えるくらいの広さだと思う。テーブル席が、8つくらい、奥に座敷もあるようだが、確認できなかった。メニューは、写真入で、わかりやすい。ゴマが、かかったうどんにも惹かれたが、まずは、肉うどんを注文することにした。時間帯は、4時頃、そんな時間帯でも数人客がいた。他の客は、店主と何か世間話をしているので、どうやら、常連客らしい。店の中には、いろんな飾り物があるので、飽きることはない。蕎麦に比べて、うどんは、茹でるのに時間がかかる。待ち時間を、どう、退屈させないで客にすごしてもらうかは、重要な問題である。
やがて、肉汁うどんが、届いた。メニューの写真で見るより、ボリュームがある。肉汁が入った器も大きい。麺は、地見目で、つるつるぴかぴかしている系統ではない。少し太目の麺である。ふわふわしながらも、ぎっちり、しっとりした落ち着きを持っている。喉越しで食べるうどんではない。
肉汁の量が多かった。世の中には、肉汁といっても、肉が一切れくらいしか入ってない肉汁も、存在しているが、ここの肉汁は、まぎれもない肉汁である。たっぷりと豚肉が、入っている。少し甘みがありおいしい汁だ。うどんの量も並みにしては、多くて、まだ、腹は減っていなかったが、すぐに食べ終えてしまった。今回のステルスは、満足であった。やはり、武蔵野うどんは、侮れない。もし、中央線沿線うどんツアーが、開催されるなら、この甚五郎も候補に入れて欲しい。
2001.11.20
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