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岩戸屋
(水沢)

讃岐うどん通の人が、はるばる群馬まで水沢うどんを食べにくると、がっかりされることが、あるらしい。香川では、1杯100円以下で食べることができるうどんが、ここ水沢うどんでは、とてつもなく高い。香川の10倍以上すなわち1食1000円以上かかる店もある。かといって、量が10倍あるわけでない。なら、味はどうかというと、讃岐うどん通の方のお口には、あわないこともあるようである。讃岐うどんのように強い腰はなくて、優柔不断にぐにゃふにゃしているからだろうか。
ここ水沢には、数多くのうどん屋が、存在していることは、このホームページの別のページで報告済みである。私もそれなりにこの水沢うどんを攻めていて、相当数の水沢うどんを経験してきた。そして、水沢うどんは、透明感があって、弱腰のぺらぺらしたうどんというイメージをもっていた。それが、いいのか悪いのかは、さておき、水沢周辺の環境や、風土からみて、そういうタイプのうどんを違和感なく受け入れていた。

雪が残る中、愛車で高速道路に乗り、伊香保方面を目指す。まだ、入ったことのないうどん屋もいくつかあるが、その中で店の名前に惹かれて、この岩戸屋に入ることにした。岩戸って、天の岩戸のことだろうか、仰々しいな。割合、シンプルだが、重厚さをただよわせる店の雰囲気。まだ、営業時間開始直後なので、他に客はいなかった。とりあえず、メニューを見て、一番安いうどんを注文する。
少し、待ち時間があったが、おそらく、茹でたてをいただけるのであろう。ようやくうどんが、届いた。汁は、ごまだれ風味。そして、麺。写真を見てもらうとわかるとおり、讃岐うどんによく似ているのである。水沢うどんのような透明感、軽やかさは少なくて、讃岐うどんのようにどっしりした腰があって、透明感は、希薄だ。おそらく讃岐うどんより寝かす時間が短いとか、踏む回数が、少ないだろうというのは、想像できるが、麺だけをとれば、讃岐うどんと水沢うどんの中間くらい。もし、このまま讃岐うどんと呼称しても罪にはならないレベルだと思う。
もし、冒頭に記した讃岐うどん通の方が、このうどんを食べていたら、どんな評価になっただろうか。興味はある。ただし、私には違和感が残った。この違和感は、香川にうどんを食べにいったら、水沢うどんのようなうどんを出されたというのと同じレベルに存在する。やはり、水沢うどんであるからには、水沢うどんらしくあるべきだろうと思う。なにか、否定的な論調になってしまったが、讃岐うどんVS水沢うどんという図式を意識しなければ、旨いうどんだ、それだけのことかもしれない。
2001.2.10
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