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あさひ

(三野町)

 香川に讃岐うどん屋はいっぱいあるので、飽和状態かというと、そうでもないらしい。新規出店するところもある。もちろん、夢破れて廃業するうどん屋もあるはずなのだが、相対的には、香川県全体でうどん屋の数は増えているようだ。実は、このあさひといううどん屋も新規出店組である。あさひという単純明快な店名だけに店のコンセプトも明解である。ずばり朝からやってるセルフのうどん屋である。価格設定も単純でオール100円である。1玉100円、2玉200円、3玉300円、、、(以下続く)である。

 私が、入手した情報によると店主は、元ミュージシャンだそうである。その世界で、才気溢れる人材として大活躍されていたらしい。それだけの人材が、どうして360度違う(ここでツッコミ入れてね。)讃岐うどん業界に殴り込みをかけたのか。その理由は、明らかにされていない。偶然が重なり、そういう結果になったのだろうか。たまたまうどん好きが高じてしまったのだろうか。すかし打のときのドンドンという音が、氏が本来もってるリズムに合致したのだろうか。理由をつきつめていけば、それなりの説明ができるかもしれない。しかし、そんなことは、今となっては、ささいな問題であろう。経過はともあれ、現在の氏は、うどんをクリエイトしているのである。

 高松方面から観音寺方面に向かう途中に三野町という町がある。国道11号を走っていると右側に何やら目立つ看板が見つかった。セルフ、うどんというキーワードも見える。うどん屋としては、立派すぎず、かといってざまいくすぎず、中庸を心得ている店構えだ。少し子供っぽいような感じもするが、これまでにないうどん需要を開拓しそうである。駐車場は、ほぼ満杯。たまたま端の方に1台とめるスペースをみつけ、すべりこむ。いざドアをあける。テーブルと座敷のみの店内、カウンターは、ないようだ。氏の人柄ならこじんまりしたカウンターの方が似合うかもしれない。氏に見つけられてしまい、ちょっとお話した。要約すると極東のみなさんによろしくとのことである。

 うどんの小を注文する。鶏のささみの天ぷらをとる。話題の半熟玉子天は、あいにく売れ切れだった。待ちながら、氏の技術を盗み見させてもらったが、さすが、本格的に修行しただけあって、うどんを扱う所為も決まっている。活気のある店内だ。氏の他に従業員が数名。出汁は、天然素材で、きちんと作っているらしい。万人向けの味付けで、どんな科目でも4をとれるオール4の目立たない優等生といった感じのうどんであった。これで、店主が目立たなければ、目立つ優等生になれたかもしれない。人当たりがよく、ナイーブでワイルドなうどん、そう、このうどんは、氏の分身である。

 実のところ筆者は店主と面識があって何度かうどんツアーにお伴をさせていただき、苦楽を共にしたこともある。要するに同じ釜のうどんを食べてきた間柄である。それゆえ、このうどん屋が繁昌することを願っている。なお、このあさひでは赤坂に見習い、ポラロイド写真を壁にはるサービスがあるらしい。今なら、貼る場所を自分で選択できるかもしれない。ともかく、このうどん屋行ってみてください。あつあつは、もちろん、ひやひやでも、ひやかしでもかまいません。(^^;)

2001.2.10


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