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穴吹製麺所(1)
(高松)

仏生山周辺の心なしか歴史のある町並みをすりぬけ、宮武から香川インテリジェントパーク方面に向かう。インテリジェントパークというなにやら斬新で新進気鋭っぽい場所の近くに来ている割には、周りはのどかな農村地帯である。全店制覇の地図を確認しながら、周囲をうろついたが、なかなかうどん屋らしきものが、見つからない。たまに車が通り過ぎるだけで、歩いている人がいないので、道を聞くこともできない。かなり難易度の高い立地である。
全店制覇のアバウトな地図では、発見は難しいか。とあきらめはじめたころ、一台の車が近くの田んぼの前で止まり、中から人が降りて、路地を進んでいくのが見えた。特にうどん屋らしき建物は見あたらないが、他に、なにもないので、うどん屋を目指してきたとしか考えられない。のこのこついていくと、なにやら町工場みたいな建物に入っていく。ようやく目指すうどん屋を発見した。遠くからでは、それとわからないような建物である。かなり難易度の高い建物である。
奥の方では、うどんの入ったどんぶりを店外に運んで食べている人もいる。建物の中の注文して食べるスペースは狭いので、店外で食べるというこの状況が常態になっているであろう。荒天の日は、それなりに問題が発生するはずだ。前に注文した人がいわゆるひやあつで注文したので、つられてひやあつで注文する。冷たい麺にしっぽくをかけてもらう。しっぽくの具はたくさん入っていて、村上に比べて、出汁の色が濃い。具の形は、崩れかけているので、何が入っているのかいちいち確認できなっかたが、きのこ系の具も入っているようで、味は、いまいち私の好みではないけども、野趣あふれる土着のしっぽくうどんで、関東では、もちろん、讃岐地方でもこれだけの郷土食を食べられるところは、少ないであろう。
ひやあつは、通の食べ方だということを書いてある本があるので、通ぶって、ひやあつをこれまでも何度か注文してきたが、いまだに違和感が残る。特にこのしっぽくうどんをひやあつで食べてみて、私には、ひやあつが合わないなというのをはっきり自覚することができた。あつあつ、ひやひやに比べて、汁もうどんも明らかに、魅力が低下していると感じた。情報に流されて無益な選択をしてしまう愚を反省しなくてはなるまい。本物のうどん通とは、自分の好みのうどんが、どういうものであるかをはっきり自覚していることだと思う。

平成14月11月21日
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