九日目

 

ショートホームルームでは、雨のせいか遅刻者が数名いた。一週間の中日と言うこともあって、少し疲れている感じもあった。一時限目と二時限目は、赤坂先生に三時限目の時間を頂いたので、その教材研究をした。三時限目は、初めての現代文、初めての三年生の授業と言うことで、かなり緊張した。室生犀星の「小景異情」の授業をしたが、やはり授業の進め方に戸惑った。放課後、1:30から教育実習生どうしで、教員と生徒との人間関係についてや、その他諸々の事について話し合った。はじめは30分程度と言うことだったが、たくさんの意見が出てきて、結局1時間ほどの話し合いになった。10人の教育実習生が話し合った事で、色々な視点からの意見が出てきて、自己啓発出来たと思う。様々な考え方で、それぞれに教育について考えているのだなと改めて感じた。


教員同士の腹を割った交流が意外と少ないのかも知れません。公的な会議ではあらわれにくい一面がそれぞれにあるもので、生徒同様、対教員に対しても、全人格的に接するのがよいと思います。そこで話す事、聞く事は、あるいは直接に教育の場とは関係ないとしても、自らの人間形成には実りあるものであるはずです。そうした人間同士が教壇に立つのですから、何を教えているかよりも、誰がどうやって教えるのか、に自然と目が向いて行くものでしょう。