八日目

 

ショートホームルームに行くと、今日はみんな眠そうな顔をしていた。この気温と湿度と天気が眠気をさそっていたようだ。自分まで眠そうにしてしまったら、さらに生徒に悪影響だと思ったので、元気一杯にホームルームをした。一時限目は、徒然草の四十一段をやったが、範囲が広かった分、内容が薄くなっていないか(生徒の中に、伝えたかった事がしっかりと残ったかどうか)が少し不安だ。次の研究授業の時につながる授業が出来ていればと思う。二時限目は、他の実習生の研究授業を見させてもらったが、様々な工夫をした授業で、いろいろと参考になった。三時限目は、実習が始まって初めて他の教科の授業を見せてもらったが、授業のスタイル自体が、国語とは全く異なっていた。しかしそれが逆に参考にもなった。放課後、生徒と一時間程度、将来の事や、夢について話すことが出来た。


生徒の顔は一瞬一瞬その度に違ってゆくものです。それに対応する柔軟性を持つことです。単に厳しくしたり、逆になれ合ったりしても、生徒の本質は捉えられません、また、これだと思っても、翌日にはそのやり方ではうまくいかないことも度々です。“教育にマニュアルはない”とはまさにそういうことで、常に可変的で流動的で一種不可思議な対象を分析せず、“つかず離れず”接していけるかということが、あなたに問われていることなのです。