十日目

 

一限目、英語の実習生の研究授業を見させてもらった。声の大きさや、話のはやさ等、とても勉強になった。机間巡視もやっていて、参考になった。二時限目は、教材研究をして、明日の研究授業に備えた。三時限は教材研究のあと、地理Bの実習生の研究授業を見させてもらった。授業の中で、口述や板書では分かりづらい箇所を、模型を使用して説明したのには、本当に分かりやすいなと思った。特に、模型の前に生徒を集めて、授業に集中させているのは、参考になった。放課後、研究授業のために、担当教諭のA先生が、夜中まで一緒に付き合って下さって、最後の指導をして下さった。先生は、全てのことを託して下さり、本当に自分の為に、生徒の為に真剣に指導をして下さった。心から感謝したい。


“授業はやり直しのきかない一回性のものだ”という思いで、その日その時間の生徒に相対してほしいと思います。実習生の授業を見学して得ることはそのひたむきさです。逆に拙いのはその技術です。技術をこきおろすのは簡単ですが、それを上まわる真摯さが一番の売りなのです。先生方も実はつぶさにその部分を見ています。もちろん誰が見ていようと何を言おうともやることは一つです。諸先輩方がおっしゃることには謙虚に耳を傾け、反省すべき所は反省し、その上で貫くべき事はきちんと貫く、それが教師という職業です。