「勇気がある」という言葉を聞くと、例えば誰もやらないようなことをやったり、危険なことに自分の身を省みずに挑戦したりということをまず想像するだろう。
実際、上に挙げた事柄は勇気がなければ出来ない事だと思う。ただ、普段目にする「勇気」なるものは、得てして「勇気」ではなくて「無謀」であることが多い。
同じ事柄なのに、片や「勇気」で片や「無謀」だ。それでは「勇気」と「無謀」の違いとは一体何なのだろうか。
勇気とは、何物をも恐れない雄々しい心であり、勇ましい意気のことをいうが、一方、無謀とは、何も考えていない無計略で無分別な行動のことをいう。
ここで考えて貰いたいのは、勇気は何物をも恐れないのであり、無謀は恐れを知らないだけであると言うこと。
何も考えずに行動することは誰にでも出来るだろう。でも、しっかりと物事を冷静に考えてみて、その上で、あえて、例えば危険な事に我が身をさらしたりするとなると、なかなか出来ることではない。当然の事ながら、それ相当のリスクを伴う事になるからだ。それでもその物事に挑戦するのであれば、それだけの決意や忍耐や強い意志や精神力が必要になってくる。
この、「決意」や「忍耐」や「強い意志」や「精神力」等を総称して「勇気」と言うんじゃないかな。
それともう一つ大事なことは、「勇気」は悪いベクトルを指して「勇気」とは言わないと言うこと。
弱い気持ちがあるから、悪いベクトルへと傾いていってしまうのであり、それは上述した「勇気」とは正反対のベクトルだからだ。
「勇気」は人を強くする薬だと言っても良いかも知れない。
俺も「勇気」という薬を使ってどんどん強くなって行きたいと思う。