夢について

 

詩や歌詞を書く題材として、「夢」を取り扱うことがままあるが、今回はその「夢」に関して思いを述べてみたい。

小さい頃は皆、とても叶わないと思えるくらい大きな夢を持っていることが多い。これを読んでくれている人のほとんどもそうだったんじゃないかな? それが、年齢があがるにつれて、次第に、そう言う夢を持たなくなっていく人が多くなっていく傾向があるように思える。

社会の中で揉まれ、段々と自分の目指しているもの、持っていた夢を実現させることの困難さに気付き、その夢を追うことをやめてしまうのだろう。それは現実的な地道な道を歩いていくにはしょうがない事だと感ずるからかも知れない。

しかし、大きな理想を持って大きな夢を追いかけていく事が、イコール非現実的な事だろうか。

物事は何でも「実現できない。」と思った時点で、それがたとえ実際には出来ることであっても、出来なくなってしまう。反対に、「どんな困難なことでも絶対に乗り越えて行こう。」と、真剣に腹をくくって向かっていけば、道は開けていくものだ。

当然、それでも駄目な場合だってあるだろう。むしろ、駄目な場合の方が多いかも知れない。だからといって、失敗を恐れて何もしないのでは前には進めない。失敗をすることよりも、失敗を恐れて何もしないことの方が長い人生から見ればマイナスだろう。特に、若い頃の失敗などはいくらでも取り返せる。

そもそも、力の限り夢に向かって突き進んでいったその軌跡は、大きな自信となって残っていくし、自分自身の大きな糧ともなる。

「夢は真剣に追いかけ始めたとき、もう目の前にある。」というのが俺の持論だけれども、今、自分自身でも、小さい頃に抱いていた夢よりも、もっと大きな夢に向かって頑張っている。

今のところ、夢を実現できるかどうかは解らない。それでも今までも絶対に無理だと思うような困難を、「夢を叶えるんだ。」という一念で乗り越えてきたのだから、諦める気持ちは毛頭ない。

もしかしたら今後、今持っている夢よりも更に魅力的な夢と巡り会い、その夢を追いかける事になるかも知れない。その時には、今までの事が全てプラスとなっていくだろう。

ともあれ、夢は大きければ大きいほど良い。

より困難でより大きな夢を実現させた時、その充実感と達成感は、何物にも代え難い大切な宝となるのは当然のことだし、実際、受験などでも、「志望校を高く設定したおかげで成績が伸び、それまで無理だと思っていた学校に行くことが出来た。」という経験をした人も、これを読んでくれている人の中にも大勢いるんじゃないかな? 夢だってそれと同じ。

夢を持つことに年齢制限なんて無い。

「若くないから」という理由で夢を持たなくなってしまう人も度々見かけるけれども、むしろ、夢を持ち続けることは、人生において常に自分自身を磨き続けることにつながるし、活力を与えてもくれるだろう。「若くないからこそ」、より夢を持つことを大切にして行くほうが良いんじゃないかな。

とにかく、俺は一生涯「夢追い人」でありたいと思う。