理想の人はという質問の第一位は「優しい人」らしい。
でも、この「優しい」ってすごく曖昧な定義の元に語られている気がしてならない。何かをすぐに買ってくれたりしたら「優しい人」なのだろうか、失敗をしたときに何でも許してくれたりするのが「優しい人」なんだろうか。どちらも違うような気がする。
それじゃあ一体どういうものが「本当の優しさ」なんだろう。
例えば、友達が悩んでいる時に、「そっとして置いてあげようよ。それが今、あの人にしてあげられる一番の優しさだから。」っていう事を良く耳にするけど、それは決して「優しさ」なんかじゃないと思う。それはただ、何かお互いに傷つかないように適度な距離を保っているだけなんじゃないかな。「本当の優しさ」を持っているなら、その悩んでいる友達をどこまでも励まして上げるのが本当の姿だと思う。
本当に「優しい人」って、すごく強くないと駄目なんじゃないかな。
当然、適度な距離を保っていれば、お互いに干渉し合ったりしないから楽だろうし、自分のことさえ考えていれば良いと思う。だけどもし、みんながみんなそう言う考えだったとしたら、絶え間ない争いの中で生きていかなくちゃならなくなると思う。
「優しい」っていう字は、「人を憂う」って書くように、人のことを真剣に思って、人のつらさや苦しさ等を思いやる事なんじゃないかな。
だから当然、身なりや身分で人を判断するような人は「優しい人」なんかじゃない。勿論、身なりや身分で人を判断しないっていうことは、身分の高い人にとってみれば気にくわないことだろうから、色々な困難が生じるかも知れない。でも、どんなに自分自身が大変なときにも、「人のことを憂い」励まして行ける、そんな人のことを「優しい人」って言うんじゃないかな。
俺も常にそう言う「優しい人」になりたいと思って行動しているけど、やっぱりすごく難しい。
でも諦めないで、いつもいつも「優しい人」になれるように頑張っていきたいな。