地を這うかのような
低い体勢から繰り出される
その独特の走りは
常に見る者を引きつけた
大樹に吹きつける
吹雪のように
恐れる物なく突き進むその姿に
多くの人が魅せられた
そんな彼にG1という
厳しい壁が立ちはだかる
幾度も挑戦し
あと僅かの所で破れ
「その壁は乗り越えられない」
そんな声さえも聞こえて来た
しかし彼は最後まで諦めなかった
世界へ飛び出し
完膚無きまでに叩きのめされても・・・
偉大なる兄に
少しでも近づこうと
あらゆる苦難に耐え
大きくなった彼の前に
とうとう壁は打ち破られた
遂に悲願のG1の栄光を手に入れたのだ
これから彼は親として
偉大なる兄を越えるという挑戦に
果敢に突き進んでいく
猛然と吹き荒れる
吹雪のように