漆黒の馬体を悠然と翻し
ライバル達を寄せ付けない
その走りは
まさに「完璧」
という言葉が相応しかった
一国の宰相になる事よりも難しい頂点を
軽々と制し
そのまま全ての檜舞台を
我が物顔で駆け抜けていった
3冠という夢を魅せてくれた
その怒濤の勢いは嵐の如く
百戦錬磨の強者達をも抑え
ついにはグランプリまでも我が物とした
芦毛伝説の後継者を兄に持ち
多くの人に史上最強とまで言わしめた彼は
今 新たなる戦いを開始している
最強の兄弟対決はついに実現され得なかったが
その世紀の対決は
彼らの後継者が
きっと実現してくれるであろう