軽やかなステップで颯爽と飛び出した
奇跡を呼ぶ白梁鼻流星のセピア色の影
美しいその走りは
まさに皇帝の血を受けし者の証
366日のブランクも
あらゆるデータやジンクスも
彼の前では なす術がなかった
最後の坂にさしかかり
ライバル達が脱落していく中
芦毛伝説の後継者との死闘を制し
グランプリを制したその姿は
まさに「帝王」そのものであった・・・
あれから三星霜
今 彼の後継者が
その奇跡の物語を継承する
父の立つことの無かった
最後のクラシックの舞台に立ち
制する姿を
親子三代に渡る
ダービー
そしてグランプリの制覇を
誰もが見守り
賛嘆するであろう
皇帝から帝王へ
帝王から皇子へ・・・